多喜の園 夏祭り

 9月になりましたが、まだまだ暑い日が続いています。日中は残暑が厳しいですが、朝夕は涼
しくなり、だいぶ過ごしやすくなってきました。しかし、朝夕と日中の温度差があると、体調を
崩しやすくなります。お出かけの時や少し肌寒く感じる時などは、何か1枚、軽く羽織れるもの
があるといいですね。

 さて、多喜の園では1年を通じて様々な行事や催し物を行っています。特に夏祭り、敬老会、
クリスマス会は多喜の園においては、3つ大きな行事として実施しています。これらはご家族様
にもお越しいただき、盛大に開催しています。今回は、7月20日(土)に従来型特養とユニット型
特養のそれぞれで開催された夏祭りについて、お伝えします。
 従来型特養では、職員による踊りやボランティアさんによる出し物が行われました。利用者様
も法被を着て、雰囲気を盛り上げます。普段とは違う周囲の様子に、利用者様の顔も自然とほこ
ろび、笑顔があふれていました。例年通り、職員手作りの出店もありました。ジュースの出店や
お菓子つかみ、レクの出店がありました。ボール入れに夢中になっていたり、どの出店から回る
か迷っている姿がとても印象的でした。
 ユニット型特養では、午前中にお神輿が各ユニットを回り、祭りの気分を高めました。かき氷
や風船釣りの出店の他に、魚釣りゲームの出店もありました。ユニット型特養も従来型特養と同
様にボランティアさんにお越しいただき、出し物の披露をしていただきました。こちらは利用者
様には法被以外にも浴衣を着ていただき、お祭りの雰囲気を味わっていただきました。スイカ割
りも行われ、棒を持ってスイカを割ろうとする利用者様の一挙手一投足に注目が集まっていまし
た。なかなか着る機会のない浴衣に戸惑う様子を見せたり、はにかんだ笑顔を浮かべられた利用
者様がとても印象的でした。

 今後も、ご家族様が参加していただけるイベントを行っていきます。行事を通して、利用者様
に季節を感じていただきながら、ご家族様との家族水入らずのお時間を過ごしていただければと
思います。
 特別養護老人ホーム多喜の園では、施設の見学や入所の申し込みなど、随時行っております。
お気軽にお問い合わせください。

 【お問い合わせ先】
 特別養護老人ホーム多喜の園
 浜松市浜北区中瀬3829-1
 Tel 053-588-4115
 Fax 053-588-4521
 担当:生活相談員 鈴木朋弘
              
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  

  運動習慣を身に着けるには?

 運動が健康に良いことはわかるけど、習慣にするのは難しい―――そうした方は、
 ラジオ体操から始めてみてはいかがでしょうか? そして、さらに気になる部位を
 ストレッチする。
 一日わずか5分程度の運動ですが、これだけも十分効果が期待できます。

   
   
◆ ラジオ体操第一で全身を活性化
 ラジオ体操第一は、13の運動を3分14秒で行なうことにより、約400種類の筋肉を活性化する
ことができる全身運動です。
 ラジオ体操第一の13の運動にはそれぞれ意味があり、また、その順番も身体を効率よく動かし
てくように考えられています。それぞれの運動の意味を理解して行なうことで、さらに運動効果
もあがります。
 1 背伸びの運動―――全身の姿勢を整えます。
 2 腕を振って脚をまげのばす運動―――
全身の状態を意識して。
 3 腕を回す運動―――
肩甲骨を動かして肩の凝リをほぐします。
 4 胸を反らす運動―――
猫背の解消のために。
 5 身体を横に曲げる運動―――
わき腹の筋肉を伸ばして、お腹スッキリ。
 6 身体を前後に曲げる運動―――
腰のだるさを解消します。
 7 身体をねじる運動―――
体幹を鍛えることは、胃腸の調子を良くします。
 8 腕を上下に伸ばす運動―――
全身の筋肉を活性化します。
 9 身体を斜め下に曲げ、胸を反らす運動―――
太腿の裏の筋肉に意識を向けてください。
 10 身体を回す運動―――
身体の歪みの解消に。
 11 両足で飛ぶ運動―――
ジャンプで脂肪を燃やします。
 12 腕を振って脚を曲げ伸ばす運動―――
2と同じですが、運動による身体の変化を意識。
 13 深呼吸―――
深呼吸は心を落ち着け、ストレス解消効果もあります。

◆ 部位別の運動と注意点
頭部(首・肩こりによる頭痛)
  頭痛には様々な原因があります。そのなかでも、首・肩こりが原因で起こる場合は、ストレ
 ッチが効果的です。左右それぞれ横に首を倒す。首を後方へ倒して喉元の筋肉を伸ばす。これ
 らの運動はゆっくりと力を入れずに行なってください。
  頭痛の場合、首をぐるぐる回す運動は避けましょう。症状が悪化する場合があります。また、
 運動によって頭痛の症状が緩和されないときは、すぐに止めるようにしましょう。

肩部(肩こり)
  指先を肩につけて、肘をゆっくりと大きく回します。最近では、「肩甲骨はがし」とも呼ば
 れる運動で、背筋を伸ばして、肩甲骨を動かすように意識するのがポイントです。5~10回程
 度を目安にしましょう。猫背の改善にも効果があります。

背部(背中の痛み)
  慢性的な背中の痛みには、重大な疾患が隠れている可能性があります。椎間板ヘルニアや変
 形性脊椎症、むち打ち症といった整形外科で治療が必要な病気や、結石、胆石症、膵臓の疾患
 といった内臓からくる病気も考えられます。一時的な筋肉痛以外は、医療機関の受診を最優先
 にしてください。

腰部(腰痛)
  腰痛には、腰に手を当てて上半身を反らす、または、前屈みになるといった運動が良いでし
 ょう。壁を利用して手をつき、反対の手で壁のほうへ腰を曲げる運動も効果的です。腰痛は、
 腰部以外の部位の病気によって起こっているケースもあります。注意が必要です。

腹部(食欲不振・便秘)
  胃腸の不調による食欲不振や便秘。これらを予防し、胃腸を活性化するには、ラジオ体操第
 一の7番目・身体をねじる運動を行ないましょう。腹部の筋肉を刺激することで胃腸の働きが
 促進されます。

膝部(変形性膝関節症)
  膝に痛みがあると歩くことが困難になるため、全身の衰えを招くケースが多くなります。膝
 痛には、座った状態での膝の曲げ伸ばしといった運動が効果的で、治療にも取り入れられてい
 ます。ただ、痛みの強さとも関係してくるので、医師や専門家の指導のもとで行なうようにし
 ましょう。



 生活ホットニュース ●● ダイエットと筋肉 ●●

 中年太りが気になって食事制限によるダイエットをしたが、あまり体重が落ちなかった、とい
った経験はありませんか?基本的に、摂取カロリーよりも消費力ロリーが多ければ体重は減少す
るはずです。

 ここでポイントになるのは、カロリーをもっとも消費するのは、「基礎代謝」であるという点
です。基礎代謝とは、呼吸や体温調整、内臓の働きなど、生命維持のために消費されるエネルギ
ーのことで、一日の消費カロリーの約70%を占めるほど、大きなカロリーを消費しています。
さらにいえば、基礎代謝のなかでもっとも力ロリーを消費しているのは「筋肉」です。
 このことから、加齢によるダイエットの難しさは、筋肉の衰えと関係があることがわかります。
ダイエットといえば、食事量を減らす方法が定番です。しかし中年期以降は、筋肉量が落ちるよ
うな食事制限をしてしまうと基礎代謝が低下して、ダイエット効果が現われにくくなるのです。

 こうした状況を解消するには、筋肉を維持していく取り組み(運動と良質なたんぱく質の摂取)
が求められます。とはいえ、無理を強いる必要はありません。負荷の軽い有酸素運動やストレッ
チ、バランスの良い食習慣を日々実行するだけでも、筋肉を維持し、基礎代謝をあげる効果は期
待できます。

   
 健康情報誌「こんにちわ」令和元年9月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)