「認知症サポーター養成講座」のご案内
 厚生労働省では、「認知症を知り地域をつくるキャンペーン」の一環として、「認知症サポー
ターキャラバン」事業を実施しています。「認知症サポーターキャラバン」は「認知症サポータ
ー」を全国で養成し、認知症になっても安心して暮らせるまちになることを目指しています。
 認知症サポーターは、認知症について正しく理解し、認知症の人や家族を温かく見守り、支援
する応援者です。認知症サポーターには、地域住民、金融機関やスーパーマーケットの従業員、
小・中・高・大学生など様々な方がおり、全国に1145万人を超える認知症サポーターが誕生して
います(平成31年3月末現在)。どなたでも受講いただけます。ご家族、ご友人をお誘いの上、
ぜひこの機会に受講してください。

 ●日時:2019年11月30日(土)
     受付:13時~  開始:13時30分~  講座:14時00分~16時45分
 ●会場:なゆた浜北 3F なゆたホール
 ●対象:どなたでもご参加いただけます
 ●定員:400人(定員となり次第締め切りとさせていただきます)
 ●参加費:無料
 ●内容:【第1部】認知症の正しい理解 14時~15時30分
     演題:若年性認知症の病態
     講師:宮嶋裕明先生(浜松医科大学副学長・医学部内科学第一講座教授)    `’
     座長:大城一(浜北RC・在宅ケア懇談会実行委員長)
     【第2部】安心して暮らせる街づくり 15時40分~16時20分
     演題:認知症になっても「しあわせ」を感じることのできる社会を!
     講師:奥山恵理子先生(認知症サポーター養成講師・パワー浜松RC)
     座長:大城一(浜北RC・在宅ケア懇談会実行委員長)
 ※認知症ケア専門士単位:3単位

 ●連絡先・お申し込み先 TEL : 053-588-1880 (内線22)
  遠江病院内「第29回在宅ケア懇談会実行委員会」事務局
        担当:大城、北山
  〒434-0012 静岡県浜松市浜北区中瀬3832-1
              
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  

  乳がんから命を守る

 乳がんにかかっている女性は、年間約10万人(推計)とされ、30年前のおよそ5倍となって
 います。
 日本では乳がんの患者数の増加にともない、死亡者数も増加していますが、欧米では、死亡者
 数の減少が見られます。そこには、乳がん検診の受診率の違いが影響しています。

   
   
◆ 早期の乳がんは、乳がん検診で見つける
 
乳房はその大部分が、母乳を作って乳頭へ運ぶ、「乳腺」からできています。乳がんのほとん
どは、この乳腺を構成している「乳管」にできます。
 乳がんば大きく二種類に分けられます。がんが乳管にとどまっている場合は「非浸潤性乳がん」、
がんが乳管を突き破って広がっている場合を「浸潤性乳がん」と呼びます。
 早期の乳がんば、二種類ある乳がんのうち、「非浸潤性乳がん」のことを言います。この段階
であれば、がんが治る確率が非常に高くなります。
 ここで注意したいことは、非浸潤性乳がんの特徴についでです。
 「乳がんの早期発見には、しこりを見つける」ということが良く言われています。しかし、非
浸潤性乳がんには、(手で触れて分かる)しこりを発見できないケースが多くあります。
 このことから、「乳房にしこりがないから、乳がん検診を受けなくても大丈夫」という考え方
は間違っていると言えます。
 非浸潤性乳がんを発見するには、マンモグラフィーや超音波による乳がん検査が必要です。


◆ 乳房にしこりを見つけたら
 乳房にしこりがあるときは、それががんであれば、すでに病気が進行していることも考えられ
ます。ただ、乳房のしこりの8~9割は良性です。悲観したり、間違った自己判断を下すことな
く、乳房にしこりを見つけたら、積極的に医療機関を受診するようにしましょう。
【乳がん以外の乳房のしこり】
 乳房のしこりの原因として多いのは、「乳腺症」です。乳腺症は、乳頭から分泌物が出ること
や痛みをともなうことがありますが、特に治療の必要はありません。
 20~40代の女性で、触ると弾力があってよく動くが痛みのないしこりは、「乳腺線維腺腫」が
疑われます。しこりが大きくなければ経過観察で対応します。
 見た目や触診では乳腺線維腺腫と見分けがつきにくい「乳腺葉状腫瘍」という病気があります。
乳腺葉状腫瘍は、2~3か月で急速に腫瘍が肥大化する傾向があります。多くは良性ですが、基
本的に手術による腫瘍の切除が行なわれます。

◆ 乳がんのリスクを回避する
 乳乳がんのリスク要因には、喫煙や飲酒、ストレスといったことが指摘されています。また、
適度な運動を続けることが、乳がんのリスクを下げることもわかってきました。
 乳がんのリスク要因として、過剰な量の「エストロゲン」に身体が長期間さらされることもあ
げられています。エストロゲンは乳腺の発達や妊娠出産だけでなく、女性の身体の動きに多くの
影響を及ぼすホルモンですが、その一方で、乳管の細胞をがん化させ、さらにがんを拡大するよ
うに働くことがあります。
 ここで注意したいのは肥満についてです。その理由は、脂肪には別のホルモンをエストロゲン
に変化させたり、エストロゲンを蓄える働きがあるからです。乳がんの重篤化や発症のリスクを
減らすためには、
 ①毎日のセルフチェック②定期的に乳がん検診を受診③生活習慣の改善
 特に40~50歳代の女性は、他の年代より乳がん発症のリスクが高くなっているので、これらの
ことを行なっていきましょう。




 生活ホットニュース ●● 消費税率の変更 ●●

 この10月から消費税が、8%から10%に変わります。今回の変更は過去2回のときと違い、
一部の対象品目に「軽減税率制度(8%に据え置き)」が実施されることに特徴があります。
 軽減税率制度の対象は、「酒類・外食を除く飲食料品」と「定期購読契約が締結された週2回
以上発行される新聞」となっています。これだけを見ると規定は明快なようにも思えますが、同
じ商品を購入しても消費税が違うといったことが起こりえるため、一部で混乱が予想されていま
す。また、消費税率の変更に対する負担軽減措置として期間限定で、クレジットカードや電子マ
ネーといったキャッシュレス決済で支払いをすると、支払い金額の最大5%を国がポイントで還
元するといった「キャッシュレス・消費者還元事業」が行なわれます。
 国によるポイント還元を行なえるのは、中小事業者・店舗に限られていますが、一部大企業で
も独白のポイント還元サービスを実施するところもあります。
 医療費に関しては、保険診療で行なわれる治療費や入院費、処方処方箋薬に関しては、従来通
り消費税はかかりません。
 自由診療をはじめ、これまで8%で行なわれていた治療などは10%に移行します。ただ有料
老人ホームの食事代は、条件付きで軽減税率は摘要される場合があります。
詳しくは窓口でご確認ください。


   
 健康情報誌「こんにちわ」令和元年10月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)