今年もたくさんの方にご来場いただきました
 こんにちは、多喜の園です。新天皇陛下が即位され、年号が令和へと変わり、物事の移り変わ
りや変化の多い年となった今年も残すところ後1ヶ月となりました。師走になり、年末の大掃除
や新年の準備などでお忙しくお過ごしのことと思います。新しい年を笑顔で気持ちよく迎えたい
ですね。
 さて、多喜の園は11月17日(日)に浜北総合体育館(グリーンアリーナ)で開催された
「第39回浜北ふれあい広場」に参加してきました。「ふれあい広場」は、福祉に対する理解を深め、
助け合いの和が広がることを目的として開催される福祉のイベントです。
 浜北区内の福祉関係の団体や事業所が一堂に会し、各団体のPRや自主製作品等の販売が行わ
れました。一つのブースへ多くの来場者が集まり、ステージでは草笛や子どもたちの元気なダン
スが行われ、それぞれが会場を盛り上げ、とても活気のある1日でした。
 多喜の園は、特養、デイサービス、認知症カフェ「たきカフェ」、隣接する遠江病院のPRを
行いながら、今回は新たな試みで甘酒の販売を行いました。
 当日は晴天に恵まれ、穏やかな陽気に後押しされるように、多喜の園のブースにはたくさんの
方にお越しいただきました。昨年まで販売していたお汁粉の味を惜しむ声もあった中、「温かさ
がちょうどいいね。」、「ほっとする味だよね。」、「すっきりした甘さで甘酒も美味しいね。」と、
ありがたいお言葉をいただきました。
 今回、残念ながらご来場いただけなかった方や多喜の園がふれあい広場に参加していることを
ご存知なかった方もいらっしゃることと思います。次年度も参加予定でおりますので、皆様のご
来場を心よりお待ちしております。

 ●お問合せ先
 〒434-0012
 浜松市浜北区中瀬3829-1
 特別養護老人ホーム多喜の園
  担当:若尾
  TEL 588-4115              
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  

 ご自身の血糖値を意識していますか?
    尿 

 血糖値を定期的に測っていない方や、血糖値が高めと知っていながら放置している方――
 糖尿病は徐々に身体に悪影響を及ぼし、やがては深刻な事態を引き起こす病気です。
 その一方で、多くの場合、生活習慣の改善により予防が可能な病気でもあります。糖尿病の
 疑いのある方も含めて1000万人を超え、さらに増加している現代において、今こそより、
 糖尿病に目を向けるようにしましょう。

   
   
◆ 血液中の糖が身体を傷つける
 
糖尿病は、血液のなかに過剰な糖が存在すること(高血糖)によって起こる病気です。糖尿病が
非常に危険な病気である理由のひとつは、血液中に含まれる糖が毛細血管を障害するためです。
毛細血管が傷つけられると、血液の流れが阻害され、手足の壊死や失明といった重大な事態につ
ながります。
 糖尿病によって起こる病気(合併症)のうち、手足に痺れや痛みが起こる「糖尿病神経障害」、
目に障害が起こる「糖尿病網膜症」、排尿障害の起こる「糖尿病腎症」は、糖尿病の三大合併症
と呼ばれています。
 また、糖尿病によって動脈が傷つけられることもあります。それは、心筋梗塞や脳梗塞といっ
た重篤な病気の原因ともなります。
 糖尿病は決して放置することのできない病気です。


◆ 糖尿病が起こるメカニズム
 身体には、血液中の糖を一定にする仕組みがあります。これは、膵臓から分泌される「インス
リン」というホルモンの働きによります。インスリンによって血液中の糖は、身体のあらゆる細
胞に取り込まれ、細胞の再生や活動のエネルギーとして使用されます。
 しかし、インスリンの分泌が減少、インスリンの働きの低下、あるいはこのふたつが同時に起
こることによって――血液中に糖が増加し、糖尿病が起こります。

◆ インスリンに悪影響を及ぼすもの
 遺伝的にインスリンの分泌が少ない方がいます。近親者に糖尿病の人がいる方は、十分注意し
てください。ただ、インスリンの分泌や働きにもっとも悪い影響を与えるのは、「生活習慣」と
されています。
 糖分の摂り過ぎとなっている食生活や、過度の飲酒による、膵臓の疲弊(膵臓の疲弊は、イン
スリンを何度も大量に分泌しなくてはならないことで起こります)。
 そして、内臓脂肪を蓄えた肥満脂肪細胞は、インスリンの働きを弱める物質を分泌します。
ちなみに、見た目が痩せている人でも、内蔵脂肪を多く蓄えている方もいます。この状態は「隠
れ肥満」と呼ばれ、糖尿病になるリスクが高くなっています。

◆ 糖尿病の予防と対策
 血糖値は、ある日、突然高くなるのではなく、年月をかけて徐々に高くなる傾向があります。
このため、定期的かつ継続的に血液検査や尿検査を行なって、血糖値が危険な状態まで高くなる
前に対処していく必要があります。
 検査によって血糖値が高め(糖尿病予備軍)であったら、すぐに、かかりつけ医に相談してく
ださい。そして、早急に生活習慣の改善に取り組みましよう。
 生活習慣の見直しでも血糖値が下がらない場合は、医学的な食事療法や運動療法を取り入れる
必要があります。
 それでも十分に血糖値がコントロールできない場合は、飲み薬や注射薬でインスリンの分泌を
促がすことや、インスリンを体内に補充することで血糖値をコントロールしていきます。



生活ホットニュース ●● 緊急時の口腔ケア ●●


 災害時の避難生活では、水がもっとも貴重な物資となります。このため、歯磨きには少ない水
しか使えないことを想定しておく必要があります。
 あらかじめ防災用に「液体歯磨き」を備えておくようにしましょう。液体歯磨きの使い方は、
最初に液体を口に含んでお口のなかをよくすすいだ後に、歯ブラシでブラッシングします。この
とき、水で再度お口をすすぐ必要がないことが、液体歯磨きの特徴です。このため、少量の水で
歯磨きが可能です。
 歯磨き粉や液体歯磨きを使わないブラッシングの方法もあります。
① 約30㎖程度の少量の水をコップに入れ、その水で歯ブラシを濡らしてから、歯みがきを開始。
② 歯ブラシはこまめに口から出して、その都度、ティッシュペーパーで汚れを拭き取る。
③ 最後にコップの水を2~3回に分けて口に含み、すすぐ。
 災害に直面した直後、避難することで精一杯で、歯ブラシを用意することができなかった――
こうしたときは、清潔な布でお口のなかを拭くことで、急場をしのぐようにしましょう。
 防災用に、シュガーレスのキシリトールガムを備えておくのも良い方法です。ガムを噛むこと
で唾液の分泌を活発にし、お口のなかを清潔する効果が期待できます。
   
 健康情報誌「こんにちわ」令和元年12月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)