こんにちは!遠江病院訪問介護事業所です。

 新緑の美しい季節となりました。今年は新型コロナウイルスの感染が拡がり、全国的に影響が
出ております。皆様方におかれましても、外出の不安や、マスク等の物品不足などで不自由な生
活を送られていることと思います。1日も早く収束し、平穏な日々が戻ってくるよう、私たちも
今まで以上に衛生管理に気を付けていきたいと思います。
 さて、当事業所の紹介をさせていただきます。遠江病院は、強化型在宅療養支援病院であるた
め、在宅サービスに力を入れています。その中に私たちの事業所があり、現在職員2名、登録ヘ
ルパー4名で活動しています。
 訪問介護のサービス内容は、介護保険でおこなう身体介護や生活援助、保険外サービス(自費)
があります。身体介護では、身体に関わることの支援をおこなっております。内容としては、入
浴介助、排泄介助、食事介助、買い物同行などがあります。生活援助では、日常生活が安心して
送れるよう調理、掃除、洗濯、買い物代行などのサービスがあります。介護保険に適用されない
身体介護、生活援助の内容によっては保険外サービス(自費)もおこなっております。自費のサ
ービスの一例としては、一緒に洋服などのショッピングを楽しむこともできます(写真参照)。
詳しくは次の機会に説明させていただきます。
 支援をしていくうえで、ご利用者様の身体面での医療的なことや、わからないことは同法人内
の訪問看護ステーションあんしんと連携をとりながら、心身に合わせたケアをおこなえるよう努
力しております。
 私たちは、ご利用者様が住み慣れた家でいつまでも安心した生活を続けられるよう全力で取り
組んでまいります。

 ●お問合せ先
 遠江病院訪問介護事業所
 浜松市浜北区中瀬3832-1
 T E L 053-588-1880
 F A X 053-588-4128
 担当:新木美幸              
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  

 動脈硬化をもたらす最大の原因!
   脂質異常症(ししついじょうしょう)

 三大生活習慣病のうち、糖尿病は、甘い物(糖分)の摂り過ぎが原因で、失明や
 手足の切断といった危険があること。高血圧であれば、塩分の摂り過ぎが原因で、
 脳や心臓疾患で死亡する恐れがあることなどがすぐに思い浮かびます。
 では、脂質異常症はどうでしょうか?

   
   
◆ 脂質異常症と動脈硬化
 
脂質異常症は、血液中の脂質が増え過ぎた状態のことです。血液中の脂質が増え過ぎると、脂
質の一種であるコレステロールが、血管の壁に溜まり動脈硬化を引き起こします。この動脈硬化
は、「粥状(じゅくじょう)動脈硬化」とよばれ、実は、動脈硬化のほとんどはこのタイプです。
 つまり、脂質異常症は、動脈硬化を引き起こすもっとも大きな原因となっている病気なのです。
そして動脈硬化は、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞、狭心症といった、死亡や重篤な後遺症につなが
る病気を引き起こします。

◆ 脂質異常症の原因は?
 脂質異常症の原因としてあげられているのは、食事から摂る脂肪の過剰摂取です。また、摂取
する「脂肪の質」にも目を向ける必要があります。
 脂肪を多く含む食品の摂取を控えて、なおかつ、動物性の脂肪ではなく、なるべく魚介類や植
物から採られる脂を摂取することが理想です。
 では、どのぐらいの量の脂肪が過剰摂取にあたるのか―――この点に関して厚生労働省は明確
な基準を設けていません。これはなぜかというと、脂肪の適切な摂取量は、人によって大きく変
わってくるからです。この点には十分注意しましょう。

◆ 食事だけが原因ではない?
 血中の脂肪のうち、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪―――この三つ
のうち、どれか一つでも数値に異常があると、(他の病気との関連なども考慮したうえで)脂質
異常症と診断されます。
 LDLコレステロール、HDLコレステロールは、食事から摂取する量よりも、多くの量が肝
臓で作られます。またコレステロールの働きも肝臓でコントロールされています。このことから、
肝臓のトラブルが脂質異常症の原因となることがあります。
 中性脂肪は、食事によって取り込んだエネルギーが余った場合に肝臓で合成される脂質で、皮
下脂肪として蓄えられます。このため、運動不足やアルコールの過剰摂取などが中性脂肪の増加
をもたらす原因となります。

◆ 脂質異常症を発見・治療するには?
 脂質異常症は、健康診断や人間ドックで行なわれる血液検査で発見する必要があります。脂質
異常症であると診断された場合は、食事や運動といった生活習慣の見直しから治療が始まります。
 生活習慣の見直しだけではコレステロールや中性脂肪の数値に十分な変化が現われない場合や、
合併症の発症リスクが高い場合は、薬物療法が行なわれます。
 厚生労働省の調査によると、日本の60歳代の割合では男女とも四人に一人に脂質異常症が疑わ
れるといった結果になっています。
 脂質異常症の疑いがあるときは放置せず、かかりつけの医師や生活習慣病の専門医にご相談く
ださい。



生活ホットニュース ◆◆ コロナ疲れ ◆◆


 新型コロナウイルス感染症の影響が長期化するなか、精神面のトラブルを表わす「コロナ疲れ」
という言葉をよく目にするようになりました。
 ウイルス感染の恐怖、外出自粛による閉塞感、生活必需品が手に入りにくい不満、仕事や収入
面での将来不安……これら様々な問題が「コロナ疲れ」の原因となっています。
 新型コロナウイルスの感染拡大の終息が見通すことができない現在、「コロナ疲れ」への対応
は、ある程度の期間、無理のない方法で行なっていく必要があります。
 専門家は、今回のような事態に対して「悲しみや恐怖、怒りを感じるのは当然」のこととして
います。そのうえで、不安になるような報道に接する時間を減らし、信頼できる人とより積極的
に話すことを推奨しています。
 不安になるような報道に接する時間を減らすには、信頼性の高い報道機関にのみアクセスする
ようにして、時間を決めて情報収集することが大切です。
 信頼のおける人との会話に関しては、外出や人との接触を避けることが強く呼びかけられてい
るため、なかなか難しいかもしれません。
 このため、メールやSNSといった文字を使ったコミュニケーションが重要になってきます。
さらに(テレビ電話を含む)電話による会話を、これまで以上に取り入れてみるのもよいかと思
われます。

   
 健康情報誌「こんにちわ」令和2年5月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)