こんにちは、「特別養護老人ホームサテライト天竜」です。

 梅雨も近づき、雨模様の多い日が多くなってきましたが、紫陽花が咲くのが楽しみな時期とも
なってきました。
 サテライト天竜は、全室個室で、1人ずつのお部屋となっており、29部屋あります。ユニット
と呼ばれる3つのグループに分かれており、約10人1グループとなっています。ユニットでは、
地域の方が住み慣れた環境で、ご家族やご隣人など馴れ親しみの方々に囲まれ、家に居るような
雰囲気の中で生活をすることができるよう、入浴・食事などの生活全般の介護サービスを提供さ
せていただいております。

 7月7日に、七夕の飾りつけを行いました。本物の笹を施設の中に用意し、色とりどりの短冊
に入所者様のお願いごとを書いていただき、飾りました。自分で字が書ける方は、一生懸命元気
な字でお願いごとを書いてくださり、自分で書くのが難しい方には職員が協力して短冊を完成さ
せました。とても色鮮やかな笹飾りとなりました。生活していると、なかなか「願い事」を考え
る機会はないかと思いますが、このような行事にあわせて「願い事」を考えることで前向きな気
持になっていただけたのではないかと思います。
 地域密着型特別養護老人ホームサテライト天竜の入所対象となる方は、浜松市に住所のある方
で、常時介護を必要とされる方で、ご自宅での生活を続けることが困難な方で、原則、要介護3
~5の認定を受けられた方が対象となります。
 入所の案内について、申し込み順ではなく、入所を希望されている方のご家庭の状況や介護度
等、必要性や緊急性が高いと判断された方から入所の案内となります。

 入所をご希望される場合には、まず施設の様子・雰囲気を見学していただき、料金等について
説明させていただければと思います。サテライト天竜では、施設見学・入所申し込みなど随時対
応いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

 ●お問合せ先
 地域密着型特別養護老人ホーム
 サテライト天竜
 浜松市天竜区二俣町南鹿島5-1
 T E L 053-922-2635
 担当:山本瑛一

            
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  


   『新しい生活様式』と『熱中症対策』

 新型コロナウイルス感染症の拡大が続くなかで、熱中症で救急搬送される方が昨年より増加し
 ています。
 新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐための『新しい生活様式』と『熱中症対策』―――
 このふたつを両立させ、同時に行っていくことが、この夏、大きな課題となっています。

   
   
◆ 『新しい生活様式』と『熱中症対策』
 
新型コロナウイルスの感染拡大が日本でも起こり始めてからから、およそ半年になろうとして
います。この間、感染拡大を防ぐために『新しい生活様式』の提案が、国や感染症対策の専門家
からなされました。マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、3密(密集・密接・密閉)
を避ける、といったことが、ここではとくに強調されています。
 その一方、『新しい生活様式』には、ケースによっては、熱中症のリスクになりかねない要素
もあります。そこで、『新しい生活様式』と『熱中症対策』を両立させるために、いくつかの具
体的な提案がなされています。

◆ マスクの着用と熱中症
 新型コロナウイルス感染症対策として、マスクの着用は有効です。ところが、マスクを着用す
ることで、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度の上昇といった、身体的な負担が生
じることがあります。こうしたことから、高温多湿の環境下でのマスクの着用は、熱中症のリス
クにもなります。
 マスク着用時の熱中症対策としては、次のようなものあげられています。
①屋外において、ソーシャルディスタンスが確保できる場合は、マスクを外して休憩するように
する。
②マスクをしていると喉の渇きが感じにくくなるので、定期的な水分補給を心掛ける。
③マスクを着用しているときは、強い負荷のかかる運動や作業を避けるようにする。

◆ エアコン使用に関する提案
 屋内での3密を避けるときに浮かびあかってくるのが、エアコン使用の問題です。室内で熱中
症になった人の9割が、エアコンを使用していなかったというデータがあります。熱中症対策に
エアコンの使用は欠かせません。
 しかし、エアコンには換気機能ないことが多く、空気の循環が阻害され、室内が「密閉」状態
になりがちです。こうしたことを避けるためにも、室内の温度の急激な変化に十分注意しながら、
定期的に換気扇を回したり、窓を開けたりするようにしてください。

◆ 体温の把握で危機に備える
 体調が優れないとき……これまでは、多少無理をしてでも、仕事やレジャーに出掛けた方もい
らっしやったと思います。ただ今年は、新型コロナウイルス感染症と熱中症、どちらを防ぐため
にも体調不良のときは、外出を避けるようにしましょう。
 同時に、『新しい生活様式』では、日常における、「定時の体温測定や健康チェック」が求め
られています。平熱より体温が高いときは、熱中症のリスクも高まります。平熱を把握し、体温
の変化に注意を向けることは、新型コロナウイルス感染症と熱中症のどちらに対しても、有効な
健康管理法です。




生活ホットニュース ◆◆ 風しんクーポン券 ◆◆


 感染症のひとつである「風しん」でもっとも怖いのは、妊娠中の女性に感染してしまうケース
です。妊娠中の女性が風しんに感染すると胎児に影響が及び、生まれてくる赤ちゃんの目や耳、
心臓などに障害が起こる恐れがあります。これは、「先天性風しん症候群」と呼ばれています。
 風しんは一度罹ると、生涯免疫を持つとされています。ワクチンの接種が非常に効果的で、現
在では、子どもの時期に2回の予防接種が行われています。
 しかし、かつての日本では、性別によってワクチン接種が行なわれていなかった時期や、行な
われていても1回だけだった時期がありました。子ども時代をこの時期に過ごした人のなかには、
風しんに対する免疫を持っていない方や、免疫が不十分な方がいます。
 こうしたことを踏まえて、とくに感染源となるリスクの高い40~57歳の男性に、風しんの抗体
検査と予防接種を原則無料で受けられるクーポン券が、昨年度、自治体から配布されました。
ところが残念なことに、このクーポンを実際に利用された方は全国平均で20%程度に留まりま
した。
 クーポンの有効期限は今年の3月でしたが、来年の3月31日まで延長されることになりまし
た。多くの女性や生まれてくる赤ちゃんを守るためにも、ぜひ、クーポン券を利用して風しんの
抗体検査と予防接種を受けられるようお願いいたします。
 
   
 健康情報誌「こんにちわ」令和2年8月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)