こんにちは、「特別養護老人ホーム サテライト新原」です。

 今年も猛暑日が連日続きますね。コロナウイルスに加え、熱中症など皆様方も健康に過ごすた
めに、注意しなければいけない事が多く大変かと思われます。自分や親しい人を守るためにも、
お互いに健康管理に気を付けていきましょう。

 さて、今回はサテライト新原についてお話させて頂きます。
 まず入居対象となる方ですが、「浜松市に住所があること」「(原則)要介護3~5の認定を
受けられていること」「常時介護を必要とされ、在宅生活を送ることが困難であること」となり
ます。申し込みを受けた中でも、特に緊急性や、必要性が高いと判断された方からご案内させて
頂いております。
 サテライト新原は1つのリビングに対し9~10部屋を1グループ(ユニット)とし、3ユニッ
トの全29部屋となります。お部屋はすべて個室となっており洗面台や御手洗いも各部屋にある
ので、プライベートな空間を提供させていただくことが出来ます。また、お話し好きな方同士、
リビングにて会話を楽しまれていたり、歌や踊りなどレクリエーションを行い頭や体の体操をし
たりと、いつまでの楽しく元気に過ごしていただけるよう職員一同全力で取り組んでおります。
 最近では夏祭りを行いました。ヨーヨー釣りや職員自作の御神輿で楽しんでいただき、かき氷
やケ-キバイキング等、目でも口でも楽しんでいただきました。

 「サテライト新原ってどんな所?」「入所の申し込みはどうすればいいの?」等、気になるこ
とがありましたらお気軽にご連絡下さい。

 ●お問合せ先
 地域密着型特別養護老人ホーム
 サテライト新原
 浜松市浜北区新原4340-13
 T E L 053-584-1530
 担当:山葉慎一

            
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  

 定期的に検診を受けましょう!
   大腸がん(だいちょうがん)

 日本人のふたりに一人が、がんを患うとされる現在―――男女合わせて、もっとも多く
 の人が罹っているがんが、大腸がんです。
 新たに大腸がんと診断される人は年間で、13万5000人に上り、死亡者数も年間で6万
 人もの方が亡くなれています。その一方、大腸がん検診を定期的に受けることで、死亡
 リスクを大幅に低下させることが可能とされています。

   
   
◆ 大腸がんの初期は自覚症状に乏しい
 
大腸がんは大腸の粘膜にできるがんで、ポリープ(粘膜の一部がイボ状に盛り上がった
もの)ががん化したものと、粘膜の炎症が直接がん化したものがあります。
 大腸がんは比較的病気の進行が遅いがんで、治る可能性の高いがんとされています。
 しかし、それでも年間の死亡者数が多いのは、大腸がんの初期段階は、これといった自
覚症状に乏しいため、医療機関への受診が遅れてしまっていることが関係しています。

◆ 大腸がんステージと生存率
 大腸がんが進行すると、がんによって障害を受けた腸管からの出血が便に混ざっていた
り、腸粘膜の腫れによって排便が阻害されることで腹部の異変、便通の異常といったこと
が起こります。
 そして、さらにがんの進行が進むと、激しい腹痛や吐き気、腸閉塞(便が腸を通れなく
なる病気)といった重篤な症状が起こるだけでなく、腸管を突き破って腸の外に出たがん
細胞による、ほかの臓器への転移が起こります。
 大腸がんは、がんの進行度によってステージが0から5段階に分けられています。大腸
がんの生存率は、ステージ0~Ⅱであれば90%を超え、ステージⅢでもリンパ節の転移が
少なければ80%近くになります。その一方、ステージⅣまで進行すると、生存率が20%
以下へと急激に低下します。

ステージO 腸粘膜のなかにがんがとどまっている状態。
ステージⅠ がん細胞が腸内壁の筋層にとどまっている状態。
ステージⅡ 腸内壁の筋層を超えて周囲に広がった状態。
ステージⅢ リンパ節への転移がある。
ステージⅣ 他の臓器への転移がある。


◆ 大腸がんの特徴
①原因を完全に取り除くことが難しく、誰でも大腸がんになる可能性がある。
②早期発見ができれば高い確率で根治が可能だが、大腸がんの初期は自覚症状に乏しい。
      ◇◇◇
 大腸がんの特徴①②から、大腸がんを早期発見するには、定期的(年1回)の大腸がん
検診が欠かせません。
 大腸がん検診では、まず『便潜血検査(検便)』によって、便に血液が混ざっていないか
どうかを調べます。便潜血検査は、採便用の棒で便をこすり取って提出するだけの簡単な
検査です。
 便潜血検査で大腸がんの疑いがある場合は、『精密検査(内視鏡検査や直腸診など)』
が行われます。大腸の内視鏡検査に関しては痛みはほとんどなく、また痛みが心配な人に
は鎮痛剤が投与されます。検査時間も20分程度となっています。
 また近年では、管状の内視鏡検査が難しい場合、身体の外からCTスキャンを行なって
画像でがんを調べる検査やカプセル型の内視鏡を飲み込むことで腸内の様子を撮影する検
査も行なわれています。

◆ 大腸がんのまとめ
 日本人では、もっとも多くの人が罹患する可能性が高く、死亡者も多い大腸がん。しか
し、大腸がん検診を定期的に受ければ、死亡リスクを大幅に下げることが可能です。
 検査、身体的な負担が比較的少ないものになっています。ぜひ、大腸がん検診を受ける
ようにしましよう。




生活ホットニュース ◆◆ 笑いと介護リスク ◆◆


 「笑いの効果」に関する報告で、ほとんど笑わない人は、よく笑う人よりも脳卒中や心
臓病を患っている割合が高いことが知られていました。そして最近、名古屋大学大学院の
竹内研時准教授などの研究グループによって、「介護を受けていない高齢者1万4000人
余りを3年間追跡し、日常生活で声を出して笑う頻度と、の後の介護の必要性について
分析」した調査が発表されました。それによると、
「ほとんど笑わない高齢者は、ほぼ毎日笑う高齢者に比べて、要介護2以上の介護が必要
になるリスクが1.4倍高くなる」という結果になりました。       ‘
 これは、世界でも初めての研究成果です。健康を維持していくうえで、笑いがとても大
きな力になることが、改めて証明されたと言えるでしょう。
 とはいえコロナ禍のなかで、さまざまなレクリエーションが制限されるなか、笑顔にな
る機会が減っている現状があります。
 ここで思い出したいことは、「楽しいことがなくても、笑顔を浮かべているうちに、楽
しい気持ちになってくる」という、笑顔の性質です。
 現在の生活に楽しいことが少ないと感じている方は、まず、笑顔を浮かべることを習慣
にしてみてください。気づかないうちに、今よりも心がずっと軽くなっているかもしれま
せん。

 
   
 健康情報誌「こんにちわ」令和2年9月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)