こんにちは。特別養護老人ホーム多喜の園です。

 寒の入りとともに寒さが一段と厳しく感じられるこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょう
か。昨年から新型コロナウイルスの感染拡大が続いていますが、多喜の園では入居されている皆
様に引き続き安心して生活していただけるよう、感染拡大防止対策を実施しております。
 職員は必ず出勤前、出勤時及び休憩時の検温、手指消毒、マスクの着用を行い、体調不良時や
日常生活においても施設内のマニュアルに沿って行動するようになっています。
 また、多喜の園受付に自動体温測定器及びビニールカーテンの導入を行い、来園者の方々に対
してもスムーズな検温の実施及び健康確認チェックシートの記入をお願いしています。ドアノブ
や手すり、テーブル、椅子などの消毒も定期的に実施することで、外部からウイルスを持ち込ま
ないよう対策を行っています。
 入居者の皆様には、日々の健康管理を行うとともに1日2回の検温、手指消毒、マスクの着用
をしていただき、体調変化に注意しています。引き続き、面会制限や必要時以外の外出・外泊自
粛のお願いをせざるを得ない状況であり、入居者様やご家族様におかれましては心配な日々を過
ごされているかと思います。
 当施設では、少しでもその気持ちを払拭できるよう、ご家族様へお手紙にて定期的に入居者様
の日頃のご様子を報告させていただいております。施設としてできることを行い、1日でも早く
新型コロナウイルスが終息することを願うばかりです。
 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


 ●お問合せ先
 特別養護老人ホーム多喜の園
 浜松市浜北区中瀬3829-1
 T E L 053-588-4115

            
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  

 20~30歳代の若い女性に急増している
   子宮頸がん(しきゅうけいがん)

 子宮頸がんは以前、40~50歳代の女性が多く発症するがんでした。
 しかし最近では、20~30歳代の若い女性で子宮頸がんになる人が増えています。
 子宮頸がんは、検診によって病気のリスクを抑えられます。
 20代になったら、ぜひ子宮頸がん検診を受けるようにしましょう。

   
   
◆ 早期発見が大事
  
子宮頸がんは、子宮の入り口付近に発生するがんです。年間約1万人の方が発症し、
 約3000人の方が亡くなっています。
  子宮頸がんは、早期発見すれば比較的治療しやすく、予後のよいがんである一方、がんが進
 行すると治療がとても難しくなるという特徴があります。こうしたことから、子宮頸がん検診
 を受けることが非常に重要になります。

◆ 子宮頸がんの原因は?
 子宮頸がんの原因のほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)で、おもに性交渉によっ
て感染します。
 HPVはとくに珍しいウイルスというわけではなく、性交渉の体験のある女性の約8割の方は
一生に一度はHPVに感染するといわれています。HPVは、実際に感染しても多くの場合、身
体の免疫力(抗体)によって体外に排出されます。しかし、このとき免疫力が弱いと感染状態が
長期間持続して、子宮頸部の細胞に前がん病変(がん化する可能性ある遺伝子変化)が起こるこ
とがあります。この状態を放置すると、子宮頸がんの発症へとつながっていきます。

◆ 子宮頸がんの症状
 子宮頸がんは、早期にはほとんど自覚症状がありません。がんが進行するとおりものの異常や
月経以外の出血(不正出血)、性行為のときの出血、下腹部の痛みといった症状が現われてきま
す。これらの症状は子宮頚がん特有の症状ではありませんが、こうした症状がある場合は、早め
に婦人科にかかって診察を受けるようにしてください。

◆ 子宮顕がん検診とHPV検査
 子宮頸がんの検診は、異常を発見できる確率が他のがん検診に比べても高い、とても意味のあ
る検診です。残念なことに、日本における検診の受診率は、40%台。70~80%台の検診率であ
る欧米諸国と比べると低くなっています。最近ではとくに、新型コロナウイルスの感染拡大が続
くなかで検診控えが起き、子宮頸がんの発見に遅れが生じるのではないかと非常に危惧されてい
ます。
 子宮頸がんの検診は、子宮頸部の細胞を綿棒などで採取するだけで、ほとんど痛みもなく、短
時間で終わります。20歳以上の女性の方は子宮頸がん検診を積極的に受けるようにしましょう。
 そして、子宮頸がん検診と同時に、HPV検査を受けるようにしましょう。

 子宮頸がん検診が子宮頸部の細胞自体に異常があるかどうかを調べるのに対して、HPV検査
は子宮頸部に発がん性のHPVが感染しているかどうかを検査します。このふたつは同時に受診
することができ、併用した検診では、ほぼ100%、子宮頸がんの前がん病変を検出することがで
きます。また、子宮頸がんワクチンに関しては医師と相談してください。



生活ホットニュース ◆◆ BMI指数の活用 ◆◆


 厚生労働省による「日本人の食事摂取基準2020年版」は、前回に続き、エネルギー摂取の指
標をカロリーから、身長・体重で算出するBMI指数に変更されています。

 BMI指数は、肥満や痩せすぎを判断するときの目安になりますが、もっとも死亡率の低い
(このため、もっとも健康的であると考えられる)目安となる数値としても活用されています。
 まずは、ご自身のBMI指数を計算してみましょう。
 BMI指数=体重(㎏)÷(身長(m)×身長(m))
 次に各年代における、最も死亡率の低いBMI指数と比べてみてください。
 18~49歳では18.5~24.9
 50~64歳では20.0~24.9
 65歳以上では21.5~24.9

 BMI指数が25以上だと肥満とされ減量が、反対にそれぞれの年代の最低数値未満だと痩せす
ぎとなり、どちらも生活習慣の改善が必要となります。
 肥満はすべての人の健康を脅かしますが、痩せすぎの場合も同様です。とくに女性の痩せすぎ
は、妊娠・出産や骨粗しょう症といった、将来にわたって悪影響を及ぼす可能性があります。
 また、65歳以上の方で痩せすぎだと、フレイル(虚弱状態)になっていることが考えられます。
 BMI指数を使って、体重、栄養管理には十分注意していきましょう。

 
   
 健康情報誌「こんにちわ」令和3年1月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)