こんにちは。特別養護老人ホーム掛川福祉ノ郷です。

 まだまだ肌寒い日々が続きますが、皆様いかがお過ごしでしようか。新型コロナウイルスの感
染拡大が続いていますが、掛川福祉ノ郷では利用されている皆様が引き続き安心して生活してい
ただけるよう、感染対策を継続して実施していきたいと考えております。
 昨年は感染対策の一環として、例年実施していた敬老会や夏祭り等、施設全体で行うイベント
も大半を中止もしくは外部からお客様を招くことなく縮小して開催する形をとり、行われること
となりました。
 そのような中で、毎年恒例となっていた年末の餅つき大会に関しては、「去年までと異なる形
でよいから何とか開催して餅つきを楽しみたい、新年を迎える季節感を味わってもらいたい」と
の入所者様・職員の声が挙がりました。そこで、1か所に集まらず、生活の場である各ユニット
に餅つきの石臼と杵を「出張」する形で、1人1人の利用者様に餅つきを体験いただくことがで
きました。
 掛川福祉ノ郷では現在、新型コロナ対策の一環として、見学は一時的に中止しておりますが、
入所に関する相談・説明及び入所申込みは随時承っております。1日でも早く新型コロナウイル
スが終息することを願い、今後も利用者様・職員の健康増進に努めていきたいと思います。


 ●お問合せ先
 特別養護老人ホーム掛川福祉ノ郷
 掛川市上西郷7921番地の1
 T E L (0537)28-1211
 担当:鈴木俊彦

            
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  

 受診をためらわないで!
   突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)

 突発性難聴は、治療の遅れが、その後の状態に大きく影響する病気です。
 その一方で、予防法がない病気でもあります。
 このためまずは、突発性難聴とはどんな病気かを知っておくことが、
 この病気に備えるための一番のポイントになります。

   
   
◆ 1週間以内の受診を!
 
突発性難聴は、厚生労働省により「難病指定」を受けている、治療の難しい病気でもあります。
 突発性難聴は、ある日突然、起こります。症状としては、片方の耳だけ音が聞こえにくい(あ
るいは、まったく聞こえない)、「キーン」という高音の耳鳴りがする、といったことが現われ
ます。
 耳は、音を聞くだけではなく、身体の平衡感覚も司っています。このため、めまいや吐き気を
訴える患者さんも多くいらっしゃいます。
 突発性難聴でもっとも気をつけなければならないことは、自覚症状があるにも関わらず、病気
を放置してしまうことです。
 突発性難聴の場合、できれば発症から1週間以内の受診が求められています。発症後1週間以
内に適切な治療法を受けた方では、約40%の人が完治したという報告があります。
 しかし、発症から2週間を過ぎると治療効果が極端に落ちます。完治が難しくなってしまうの
で注意が必要です。
 突発性難聴ではその症状が、日常会話には差し支えない程度の場合もあります。受診遅れにな
らないためにも、小さな異変を見逃さないことが大切です。

◆ 突発性難聴の原因は?
 突発性難聴は、耳のなかの音を電気信号に変換して脳へ伝える神経や組織に障害が起こること
で発症します。
 なぜこうした障害が起こるのか、原因は確定していません。現在のところは、ウイルスによる
ものか、血流の阻害が原因とする説が有力とされています。
 その一方で、ストレスや過労、睡眠不足、といったことが突発性難聴の発症リスクを高めるこ
とはわかっています。心あたりのある方は、生活習慣の改善や問題解決に取り組むようにしてく
ださい。

◆ 突発性難聴の診断と治療
 突発性難聴には、メニエール病をはじめ、症状の似た病気がいくつか存在します。このため、
難聴の原因を診断するためのX線検査や純音聴力検査が行われます(状態によっては、さらに精
密な検査や画像診断が必要になることもあります)。
 突発性難聴の治療では、耳のなかの炎症を抑えるためのステロイド薬や、耳のなかの血流を改
善する「循環改善薬」がおもに使用されます。
 安静を保つことが治療にとって大事なので、症状によっては5日~10日程度の入院が必要とな
ることもあります。

◆ まずは電話で相談を
 めまいがおもな症状であるメニエール病でも、難聴や耳鳴りが起こることがあります。このと
きの症状は、めまいをともなったときの突発性難聴と似ています。
 突発性難聴と同じくメニエール病も、病気発症の初期の治療がとても重要な意味をもちます。
まずは電話で相談してください。



生活ホットニュース ◆◆ ロタウイルス ◆◆


 例年これからの時期は、ノロウイルスと入れ替わるように「ロタウイルス」による感染症の流
行が目立つようになります。
 ロタウイルスは、5歳になるまでにほぼすべての人が感染を経験します。そして、この乳幼児
の時期にほとんどの人はロタウイルスに対して免疫を持つことになります。このため健康な成人
の方の場合、ロタウイルスによって重篤な症状が起こることはほとんどありません。
 しかし乳幼児は、強い症状が現われることがあり、5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、
約半数はロタウイルスが原因となっています。
 ロタウイルスの感染によるおもな症状は、嘔吐や下痢、発熱で、もっとも特徴的な症状は、白
っぽい水のような便がでることです。こうした症状が見られたら医療機関を受診するようにしま
しよう。
 ロタウイルスでは、最初の感染のときに、もっとも重い症状がでることがあります。こうした
こともあり、生後6週から14週6日までに、初回の接種が可能なお子さんに対しては、令和2年
10月1日からは、ロタウイルス感染症の予防接種が定期接種(原則無料)で受けられるようにな
りました。
 2013年からワクチンを定期接種にしたイギリスでは、接種率が90%になり、ロタウイルスの
検出数が80%以上減少するといった非常に高い効果をあげています。

 
   
 健康情報誌「こんにちわ」令和3年2月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)