訪問看護ステーションあんしん

 こんにちは。訪問看護ステーションあんしんです。新芽が出、色とりどりの花も咲き、春らし
くなってきました。寒くも無く暑くも無く一番過ごしやすく、散歩にも最高の季節となりました
ね。お花見に出かけたいところですが、昨年よりコロナウイルスの感染が止まらない状態です。
皆さんもコロナ対策(マスク着用・手指の消毒・三密を避ける)しっかりされている事と思いま
す。
 私たち訪問看護は自宅に伺って利用者様に必要な看護を提供させて頂いています。当ステーシ
ョンでの新型コロナウイルス感染症への対策としては、出来る限り通常どおりの訪問看護サービ
スを提供したいと考えています。しかしその際、ご利用者様やご家族の皆様が新型コロナウイル
ス感染症にかかる可能性や訪問看護を行う職員がかかる可能性を想定した対応をしています。
 ①訪問職員全員、毎日検温を行います。 37.5℃以上の熱発やのどの痛み、咳、だるさといっ
  た症状がある場合は、新型コロナウイルス感染症の検査を行います。
 ②職員の家族に熱発等の症状がある場合も同様に検査を行います。
 ③研修会を含め、多くの人が集まる会への参加はしません。
  必要時は感染予防対策を行います。
 ④感染拡大や、学校の休校により、出勤困難な職員が増えた場合、状態が安定されている方に
  は訪問回数を減らす・訪問時間短縮などご相談させて頂きます。
 ⑤職員は訪問時、手洗いを徹底しマスク着用で場合によってはガウン・手袋を着用することも
  あります。
 ⑥職員に新型コロナウイルス感染者が出た場合には、保健所の指示に従い対応します。場合に
  よっては事業所を閉鎖することもございます。

 上記のような感染予防対策を行っています。また、当ステーションでは専門職である、理学療
法士・作業療法士も活躍しています。自宅の中での生活リハビリ・筋力UP・筋力維持できるよ
うリハビリスタッフとも連携をとり、在宅生活を支えています。
 看護師共々これからもよろしくお願い致します。


 ●お問合せ先
 訪問看護ステーションあんしん
 浜松市浜北区中瀬3832-1
 TEL 053-588-1880   `
 FAX 053-588-2513
 担当 井口 修子

            
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  

 新型コロナワクチンによって注目される
   アナフィラキシー

 新型コロナウイルスワクチンの接種が日本でも始まり、
 「アナフィラキシー」という言葉が以前より報道されるようになりました。
 アナフィラキシーとは、どういったものなのでしょうか―――
 改めて、確認しておきましょう。

   
   
◆ アナフィラキシーはアレルギー反応
 
フィラキシーは、「防御反応」を意味する言葉です。これに否定を意味する「アナ(ana)」が
加わって、有害な防御反応を意味する言葉になりました。
 この有害な防御反応とは、アレルギー反応のことです。アレルギー反応には4つのタイプがあ
りますが、特に、迅速に複数の臓器にアレルギー反応が起こることが、アナフィラキシーと定義
されています。
 アナフィラキシーの症状としては、じんましんや紅斑などの皮膚症状。呼吸困難や腹痛、下痢。
めまいや血圧の低下、意識障害といったことがあげられます。
 また、症状が重症化してショック状態に陥っている場合は、アナフィラキシーショックと呼ば
れ、命の危険をともないます。

◆ アナフィラキシーとアレルゲン
 アナフィラキシーヘとつながるアレルギー反応を引き起こすアレルゲン(原因物質)には数多
くの種類が存在します。
 そのなかでも、アナフィラキシーの原因として代表的なものが、食品(食物アレルギー)です。
卵や牛乳、小麦、蕎麦、エビやカニといった食品によるアレルゲンがよく知られています。
 その他には、蜂やムカデによる虫刺されや、薬物といったものでアナフィラキシーを引き起さ
れることがあります。

◆ アナフィラキシーの特徴
 アナフィラキシーの大きな特徴は、アレルゲンを摂取後、5分から30分以内(食物アレルギー
の場合は2時間以内)という短時間で症状が出るケースが多いことです。同時に、症状が急激に
悪化することがあります。
 アナフィラキシーによる血圧の低下や意識障害がみられる場合は、しっかりとした緊急対応が
求められます。そのうえで、アナフィラキシーによる死亡者数は年間で50~60人と、他の病気
と比べて非常に少ないということは知っておく必要があります。

◆ 新型コロナワクチンとアナフィラキシー
 新型コロナワクチン接種後に、アナフィラキシーが疑われる副反応が見られました。しかし、
そのすべての症例において、症状は軽快・回復していることが報告されています。
 新型コロナワクチンにおいてアナフィラキシーが引き起こされるアレルゲンは、いくつか候補
があります。原因物質の究明が、急ピッチで行なわれているところです。
 ワクチンを接種した人数に対するアナフィラキシー発症者の割合を、新型コロナウイルスの感
染率や死亡率と比較すると、新型コロナワクチンによるアナフィラキシーのリスクはとても小さ
いものとなっています。新型コロナワクチンは、この点からも安全性の高いワクチンであると評
価されています。



生活ホットニュース ◆◆ 変異株(変異ウイルス) ◆◆


 新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、「変異株(変異ウイルス)」の感染例が増加する
という新たな問題が、日本でも起きています。
 変異株は、新型コロナウイルスの遺伝情報の一部が変化したもので、イギリス型、南アフリカ
型、ブラジル型と呼ばれる、三種類の変異株が確認されています。変異株がさらに変異したウイ
ルスや、三種類には含まれない変異株も日本やアメリカで見つかっています。
 遺伝子に変異が起きたウイルスは、感染力を強めたり、人間の免疫力を弱めたりすることがあ
りますが、変異株に関しては様々なことが、まだ十分に解明されていません。ただ、従来型のも
のより感染力や重症化リスクが高いとする専門家の意見が、数多く報道されています。
 新型コロナウイルスに限らず感染の頻度が増えるほど、ウイルスは常に変異を繰り返していき
ます。今後も、刻一刻と状況は変化していくと考えていいでしょう。変異株に対しては、従来型
のものよりもさらにしっかりとした感染対策をしていくことが大切です。
 「コロナ慣れ」や「自粛疲れ」「気の緩み」といった言葉も聞かれますが、変異株の感染拡大
が起きている状況にあっては、「マスクの着用と手洗い、三密を避ける」といった感染対策を徹
底しながら、新型コロナウイルスワクチンの積極的な接種が求められています。


 
   
 健康情報誌「こんにちわ」令和3年5月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)