こんにちは!掛川福祉ノ郷です。

 こんにちは。1日1日と日中の時間が長くなり、日差しの強さと夏の始まりを感じられる季節
となりました。朝晩と日中の温度差が大きくなり、体調が変化しやすい時期となります。風邪を
ひかず、元気に過ごせるよう努めて参りましょう。
 今回は掛川にある特別養護老人ホーム掛川福祉ノ郷並びに、短期入所生活介護掛川福祉ノ郷を
紹介したいと思います。

 掛川福祉ノ郷は掛川市上西郷に平成19年3月に開設しました全室ユニット型個室の特別養護
老人ホームです。掛川城や掛川駅のある市街地からは車で10分程の場所にあります。街から比較
的近い場所にありながら、緑や小川に囲まれた、自然が残る場所にある3階建ての建物です。
住んで生活する方の定員が100名、短期入所(ショートステイ)で利用いただけるお部屋が最大
20名定員となっております。
 掛川福祉ノ郷では現在、新型コロナ対策の一環として、見学は一時的に中止しておりますが、
入所に関する相談・説明及び入所申込みは随時承っております。短期入所の利用相談に関しては、
担当のケアマネージャーの方に相談頂きますようお願いします。
 利用されている皆様が引き続き安心して生活していただけるよう、感染対策を継続して実施し
ていきたいと考えております。

 1日でも早く新型コロナウイルスが終息することを願い、今後も利用者様・職員の健康増進に
努めていきたいと思います。

 ●お問合せ先

 特別養護老人ホーム 掛川福祉ノ郷
 掛川市上西郷7921番地の1
 TEL (0537)28-1211   `
 FAX (0537)28-1212
 申し込み・受付担当:鈴木・水野
            
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  

 脳の機能低下によって起こる
   パーキンソン病

 パーキンソン病は、60歳以上の方では100人に一人が罹るとされていて、
 高齢化が進む日本では、患者数の増加が懸念されています。
 その一方、パーキンソン病に対する治療法や治療薬が進歩し、早期発見・治療によリ
 症状の進行を遅らせることができるようになってきています。

  
◆ パーキンソン病とは
 
運動機能を調節する脳内神経伝達物質「ドパミン」――パーキンソン病は、このドパミンの分
泌が減少することによって起こります。パーキンソン病では、「振戦(手足の震え)」「筋固縮
(筋肉を曲げ伸ばすとき関節に抵抗がある)」「動作が緩慢になる」「姿勢反射障害(倒れそう
なときに身体のバランスを維持できない)」といった症状が見られます。
 これらの症状は、「ヤール重症度」という分類を使って、進行度を表します。
 ●1度 症状が身体の片側の手足のみ見られる。
 ●2度 症状が身体の両方の手足に見られる。
 ●3度 自立した生活が可能だが、症状によって活動が制限される。
 ●4度 日常生活において部分的に介助を必要とする。
 ●5度 全面的な介助を必要とする。

  ちなみに「ヤール重症度」は、医療費の公費負担を申請するときにも必要です。3度以上と
診断されると、日常生活機能障害を3段階に分類する「生活機能障害度」が2度以上かどうかの
診断と合わせて、特定疾患として治療費の自己負担の一部、または全額が公費で助成されます。
 ただ、パーキンソン病の症状は、「ヤール重症度」分類に従って一方向に同じような速度で進
むという訳ではありません。早期に治療を開始すれば、より効果的に病気の進行を遅らせるだけ
でなく、症状を改善することも可能です。

◆ パーキンソン病の治療薬
 パーキンソン病の原因となるドパミンの分泌量の低下は、脳神経細胞の減少によって起こりま
す。脳神経細胞を増加させることはできないため、パーキンソン病は、治療薬によってドパミン
の量や働きを補う薬物療法がおもに行なわれます。
 パーキンソン病の治療で使われる薬のうち、中心となるのは次の2つです。
 ●L―ドパ ドパミンを直接増量する薬。治療効果が高く、即効性に優れている。
 ●ドパミンアゴニスト ドパミンを受け取る側の脳神経細胞を活性化することによって、ドパ
  ミンの働きを強める。効き目が緩やで、比較的症状の軽い場合に用いられる。

 その他にも症状によって、「MAO-B阻害薬」「COMT阻害薬」「抗コリン薬」といった
薬を、L-ドパやドパミンアゴニストの補助薬として使用します。

◆ 運動療法で症状改善
 パーキンソン病では、様々な運動機能の障害が起こるため、運動療法が欠かせません。一度動
きにくくなった筋肉を動かすのは困難がともなうため、日常生活に支障が出てくる前から、リハ
ビリテーションを行なうことが効果的です
 運動に関するリハビリテーションに関しては、医師と連携した理学療法士の指導を受けると良
いでしょう。また、パーキンソン病を患う方の多くは、言葉の発声に悩みを持っています。言葉
に関するリハビリには、それを専門に扱う「言語聴覚士」という資格をもつ人たちもいます。



生活ホットニュース ◆◆ サイトカインストーム ◆◆


 新型コロナウイルス感染症の重症化を引き起こす原因のひとつに、「サイトカインストーム」
があります。サイトカインは、細胞と細胞の間で、情報伝達をするためのたんぱく質で、免疫や
炎症に関係していることが知られています。
 例えば、新型コロナウイルスに感染して肺に炎症が起こると、炎症を起こした細胞からサイト
カインが分泌され、炎症を抑えるように他の細胞に働きかけます。
 ここで問題になるのは、ウイルスが増加して炎症が酷くなると、このサイトカインが嵐(スト
ーム)のように大量に分泌されてしまうケースがあることです。これを、サイトカインストーム
と言います。
 このとき血管のなかでは、血液の凝固異常が起こります。これによって血栓(血液の固まり)
が発生し、心筋梗塞や脳梗塞、肺梗塞といった生命に関わる重篤な症状を引き起こします。
 このサイトカインストームを免疫抑制療法によって抑えることで、新型コロナによる重症化を
防ぐ研究が続けられています。また、サイトカインストームに対しては、私たちにもできる対策
があります。それは、内臓脂肪を減らすことです。内臓のまわりに付着した内臓脂肪は、内臓に
炎症を起こし、サイトカインストームが起こりやすい状態を作り出しています。肥満が新型コロ
ナウイルス感染症の重症化リスクとされているのは、このためなのです。


 
   
 健康情報誌「こんにちわ」令和3年6月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)