こんにちは。多喜の園ショートステイです。

 日に日に暑さが厳しくなってきています。皆さん元気にお過ごしでしょうか?
コロナ禍の中、ご家庭でオリンピックを楽しんでいると思います。夏バテしないよう栄養・睡眠
をしっかりとりましょう。
 今回は多喜の園ショートステイの紹介をしていきたいと思います。多喜の園には25床の多床室
ショートと10室のユニット型個室のショートがあります。それぞれに特徴があり、ご本人やご家
族の希望に沿ってご利用頂いております。また医療の必要性の高い方や、看取り等の相談も随時
承っております。
 多床室ショートは大勢で賑やかに過ごしていただいております。おやつ作りや園芸等のレクに
力を入れています。利用者様のリクエストに答え、ラーメン実食会を開催したり、中庭に出て、
園芸を楽しんだりしています。6月に植えたトマトの苗が大きくなり、実をつけています。
皆さん口に入るのを楽しみにしています。また多床室ショートはご利用中の衣類もご用意してい
ますので、ご利用の準備もお薬等最低限の物で大丈夫です。
 ユニット型ショートは全室個室となります。ユニットのキッチンでお米を炊いたり、みそ汁を
作ります。家庭的な雰囲気で、ソファーに座りゆっくりTVを観る方、お部屋でゆっくり自分の
時間を過ごされる方、おしゃべりを楽しんだり、家事を手伝って下さったりと様々です。ご自宅
のように自由に過ごして頂いています。またご利用の際は、曜日に関わらず、入浴を行っていま
す。ユニットでは、衣類等普段ご自宅で使用されている物をご持参いただいています。
 8月は施設の夏祭りがあります。コロナ感染予防対策として、外部からの参加は見合わせてい
ます。職員が一生懸命準備を進めています。利用者、職員ともに楽しみたいと思います。
 ご本人、ご家族の安心の為、ショートステイご利用の希望があれば、いつでもご相談下さい。


 ●お問合せ先●

 多喜の園短期入所生活介護
 ユニット型多喜の園短期入所生活介護
 TEL(053)588-4115
 担当:川木智明
 
            
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  
 
 新型コロナウイルス感染症の重症化リスク
   糖尿病(とうにょうびょう)
 
 糖尿病と診断されたが、血糖値が十分にコントロールできていない(あるい
 はしていない)――――こうした方は、新型コロナウイルスに感染した場合、
 重症化するリスクが高くなります。
 

  
◆ 血液中のブドウ糖が血管を傷つける
 
糖尿病は、血液中に含まれるブドウ糖が増加することで発症します。血液中のブドウ糖の量
(血糖値)を一定にすることは、膵臓で作られるインスリンというホルモンの働きによって行な
われています。
 血糖値が高い状態が続くと、膵臓はインスリンを作り続けなければなりません。このため、
膵臓が疲弊して、やがては必要な量のインスリンを作ることができなくなります。そして、膵臓
の働きが低下してインスリンの分泌が減少すると、血糖値の高い状態が解消されないという悪循
環が起こります。

◆ 血糖値のコントロール
 糖尿病が非常に危険な病気である理由の一つは、血液中に含まれる糖が、毛細血管を障害する
ことです。毛細血管が傷つけられると血液の流れが阻害され、手足の壊死や失明といった重大な
事態につながります。
 また、毛細血管だけではなく、糖尿病によって動脈が傷つけられることもあります。それは、
心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な病気の原因にもなります。
 さらに糖尿病は、臓器にも悪影響を与えます。そのなかでも腎臓の機能を低下させる「糖尿病
性腎症」は、悪化すると透析治療が必要になることもあります。
 こうした事態を避けるため、糖尿病と診断されたら、まずは、体内に取り入れる糖分を調整す
る食事療法や、脂肪を減らしてインスリンの効果を高める運動療法で、血糖値のコントロールを
行なっていきます。
 食事療法や運動療法だけでは十分に血糖値をコントロールできない場合、インスリンの分泌を
促がすことやインスリン自体を補充する薬物療法によって、血糖値をコントロールしていきます。

◆ 糖尿病と新型コロナウイルス感染症対策
 新型コロナワクチンの接種において当初、基礎疾患のある方は優先的に接種を受けられました。
糖尿病も基礎疾患のなかに含まれています。
 糖尿病が、新型コロナの重症化リスクとなっている理由としては、高血糖が免疫機能の低下を
もたらすことがあげられています。
 血糖値が高いと、体内に入ってきた異物を排除する「白血球」の働きが弱まること。また、感
染した病原体に対しては「抗体」が作られますが、高血糖のときは、こうした免疫反応が弱くな
ることがわかっています。

 ここで、とても大切なことがあります。

 それは、糖尿病を患っていても、血糖値のコントロールが良好であれば、新型コロナの重症化
リスクは糖尿病でない人と同程度になることが確認されたことです。
 つまり、糖尿病の治療を受けている方は、食事療法や運動療法、薬物療法といった治療を中断
しないようにして血糖値のコントロールを続けていくことが、新型コロナ感染症対策にもなるの
です。
 血糖値のコントロールと新型コロナワクチンの接種――糖尿病の治療を受けている方は、この
二つを積極的に行なっていくようにしましょう。
 


生活ホットニュース ◆◆ デルタ株 ◆◆


 新型コロナだけでなくウイルスは、突然変異を繰り返すという性質があります。その過程で、
感染力が高くなった変異株や、毒性が強くなったものが発生する危険性があります。
 また、こうした新たな変異株が従来型のウイルスやほかの変異株と置き換わるように、急激に
感染者を増加させることがあります。
 新型コロナウイルスの変異株では、最初にインドで検出され、またたく間に世界中に広まった
『デルタ株』に注意が呼びかけられています。
 デルタ株は、感染力が非常に強く(従来型の2倍近く)、感染者の大幅な増加が危惧されてい
ます。新型コロナウイルスの変異株は複数存在しますが、今後は、このデルタ株にほとんどが置
き換わると予想されています。
 その一方で、ファイザー製のワクチンは、デルタ株の感染による重症化に対して、それ以外の
変異株に近い予防効果があることがわかっています。
 また、モデルナ製のワクチンでは、デルタ株に対して中和抗体(ウイルスに結合して無力化す
る抗体)を生成することが初期段階の研究で確認されたと発表されました。
 こうしたことを裏付けるように、ワクチン接種が進んでいるイギリスでは、デルタ株による感
染者は増加していますが、重症者は少なく抑えられているという報道がなされています。


 
   
 健康情報誌「こんにちわ」令和3年8月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)