こんにちわ。特別養護老人ホーム掛川福祉ノ郷です。

 肌寒い日々が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。新型コロナウイルスの新たな脅威
が続いていますが、掛川福祉ノ郷では利用されている皆様が引き続き安心して生活していただけ
るよう、感染対策を継続して実施していきたいと考えております。
 掛川福祉ノ郷では感染対策の一環として、例年実施していた敬老会や夏祭り等、施設全体で行
うイベントも、大半を中止もしくは外部からお客様を招くことなく縮小して開催する形をとり、
行っております。そのような中で、毎年恒例となっていた年末の餅つき大会に関しては、「去年
皆で盛り上がった餅つきを今年も何とか開催して楽しみたい。季節感を感じられにくくなる中で、
新年を迎える季節感を味わってもらいたい」との入所者様・職員の声が挙がりました。
そこで、昨年同様密にならず、生活の場である各ユニットに餅つきの石臼と杵を「出張」する形
で、1人1人の利用者様に餅つきを体験いただくことができました。大きな掛け声に合わせて職
員と一緒に杵を振る姿は、笑顔があふれ、いつも以上に元気な表情を見る事が出来ました。昨年
同様ショートステイのフロアーにもお邪魔し、泊りに来ていた皆様にも楽しんでいただきました。
 掛川福祉ノ郷では現在、新型コロナ対策の一環として、見学は一時的に中止しておりますが、
入所に関する相談・説明及び入所申込みは随時承っております。1日でも早く新型コロナウイル
スが終息することを願い、今後も利用者様・職員の健康増進に努めていきたいと思います。

 ●お問合せ先●

 特別養護老人ホーム 掛川福祉ノ郷
   掛川市上西郷7921番地の1
   TEL(0537)28-1211
   担当:鈴木俊彦
 
            
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  
 飛行機に乗らなくても起こるエコノミークラス症候群
   静脈血栓塞栓症(じょうみゃくけっせんそくせんしょう)
 
 静脈血栓塞栓症という病名には馴染みがなくても、「エコノミークラス症候群」
 と聞けば、ご存じの方も多いかと思います。
 飛行機で移動をしている途中の突然死―――なぜ、こうしたことが起こったの
 でしょうか?
 

  
◆ 静脈血栓塞栓症は、命に危険が及ぶ
 
血管内に血液の固まりができることを、血栓といいます。静脈血栓塞栓症は、下肢の静脈に血
栓ができることで発症します(深部静脈血栓症)。
 静脈にできた血栓は、下大静脈のなかを流れていき、肺の動脈を塞いでしまうことがあります
(肺塞栓症)。こうなると、呼吸困難や心肺停止といったことが起こり、命に危険が及びます。
 ではなぜ、足の静脈に血栓ができるのでしょうか?
 静脈のなかの血液を心臓に戻すには、筋肉の働きを必要とします。このため、長時間同じ姿勢
を取り続けると筋肉の働きが低下して血液の流れが悪くなり、血栓ができやすくなります。

◆ 静脈血栓塞栓症のリスクが高い方(一般)
 静脈血栓塞栓症になるリスクが高い方は、「血栓ができやすい方」と言い換えることができま
す。がんや妊娠中の方は、血液が固まりやすくなっています。また、手術や出産後には、血栓が
できやすくなる傾向があります。
 こうした方は、飛行機だけでなく、車や電車を利用して、同じ姿勢が続く長距離移動は避けた
ほうがよいでしょう。
 どうしてもそうせざるを得ないときは、ときどき、かかとの上げ下ろしや、ふくらはぎを軽く
もんだりしてください。また、こまめに水分補給をしてアルコールは控えるようにしましょう。

◆ 静脈血栓塞栓症のサイン
 静脈血栓塞栓症は、交通機関を利用した長距離移動のときだけでなく、日常生活のなかでも起
こります。長時間同じ姿勢を取り続けることに注意するだけでなく、静脈血栓塞栓症のサインを
見逃さないようにしましょう。
 まずは、ふくらはぎのむくみや腫れに着目してください。ふくらはぎを指で押すとへこんだま
まになっていたり、左右のふくちはぎの外周差が3センチ以上ある場合。また、ふくらはぎの痛
みは、静脈血栓塞栓症のサインとなります。
 足の皮膚の状態にも目を向けましょう。皮膚が赤い、あるいは紫がかっている。皮膚の表面に
静脈が浮きあかっている―――これらも、重要なサインになります。
 こうした方は、かかりつけ医か循環器内科の医師に相談してください。

◆ 静脈血栓塞栓症の治療
 静脈血栓塞栓症では、血液が固まりにくくするための「抗凝固薬」や、できた血栓そのものを
溶かす「血栓溶解薬」を用いた薬物治療が行なわれます。
 薬物療法以外では、血管に血栓を取るフィルターを挿入したり、カテーテル(細い管)を通し
て、血栓を直接取り除く治療法もあります。
 静脈血栓塞栓症のなかの「肺塞栓症」では、血栓の大きさや量によっては、血栓を取り除く手
術療法が使われることもあります。



生活ホットニュース ◆◆ ブースター接種◆◆


 新型コロナワクチンの3回目の接種(ブースター接種)が、日本でも昨年末から始められま
した。
 ブースター接種の必要性に関しては、2回目の接種をしたあとに、90パーセント以上とされ
た感染予防効果が、時間の経過とともに低下しているという研究結果に基づいています。また、
高齢世代においては、ワクチンを接種してから半年以降に重症例が増えているという報告もあ
ります。
 接種の対象になる方は、18歳以上で、2回目の接種を完了した日から原則8か月以上経過した
方となっでいます。ただ、新たな変異株(オミクロン株)の感染が急拡大していることを受け、
ワクチンの接種間隔を6~7か月に短縮する方針を政府は打ち出しています。
 ブースター接種で使用されるワクチンは、1・2回目の接種時の種類に関わらず、ファイザー
かモデルナのものが使用されます。
 追加接種において、初回接種と異なるワクチンを使用することを「交互接種」と言いますが、
効果においては同じワクチンを使用したとき(同種接種)との差はないと報告されています。
 とくに、「重症化リスクが高い」とされる、65歳以上の方や基礎疾患をお持ちの方には、
3回目の追加接種が推奨されています(外国の一部の国では、4回目のブースター接種が行なわ
れています)。

 
   
 健康情報誌「こんにちわ」令和4年2月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)