安全な送迎運行を行うために取り組む事

 こんにちは、特別養護老人ホーム多喜の園です。 1日1日と日を追うごとに暖かくなり、昼
間の長さが感じられる、穏やかな季節となりました。感染症はまだまだ予断を許さない状況が続
いておりますが、消毒や感染対策を徹底し、利用者様が安心してご利用いただける様、努めてま
いります。
 今回は、デイサービスやショートステイ、元気はつらつ教室を運営する上で欠かす事のできな
い「送迎」に関して、令和4年4月からの変更点も踏まえて紹介したいと思います。
 多喜の園では安全に施設とご自宅とを結ぶために数多くの車両を運行しています。軽自動車で
玄関の真横にスムーズに取り付ける車両から、車いすが2台乗り行楽などにも使用しやすいハイ
エースタイプの車両まで、個々の状況に応じて車を使い分け、運行計画を立てています。ハンド
ルを握るのは運転を専門とする「運転スタッフ」と利用者の状況を把握している「介護スタッフ」、
町の事に詳しい「事務スタッフ」が適宜行い、走行前の車両点検や体調管理を行い、事故のない
運行に取り組みます。
 令和4年4月より、改正道路交通法施行規則が順次施行され、事業所の「飲酒運転」根絶に向
けた取組が法律により強化されます。今後、送迎車両を含む社用車(白ナンバー・黄ナンバーの
車両)を運転する際には、運転者の状態を目視等で確認し、酒気帯びでないか記録し保存するこ
とが事業所に求められるようになりました。また、令和4年10月からは、「アルコール検知器」
を用いた酒気帯びの確認が同様に義務化されます。酒気帯び運転はもってのほかですが、
これを機会に日常の運転・運行管理を振り返り、安心して乗車していただける様にハンドルを握
りたいと思います。

 ●お問合せ先●

 多喜の園ディサービス
 多喜の園短期入所生活介護
 中瀬元気はつらつ教室
 
 所在地:浜松市浜北区中瀬3832-1
 電話:(053)588-4115
 
            
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  
 推定患者数が1000万人を超える!?
   高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)
 
 風が吹くように繰り返し激痛に襲われる、痛風。その原因となっているのが、
 「高尿酸血症」です。
 高尿酸値血症は、痛風以外にも、さまざまな重篤な病気を引き起こす原因となっています。
 

  
◆ 尿酸が増える原因
 
「プリン体」と聞くと、身体に悪い物というイメージがありますが、これ自体は細胞の核に含
まれるもので生命活動に必須なものです。プリン体は新陳代謝によって分解され、「尿酸」とな
ります。
 本来であれば、身体のなかの尿酸値は一定になるように調整されます。しかし、尿酸の排泄が
うまくいかなかったり、体内で尿酸をつくりすぎてしまう体質の方は、尿酸値が高くなってしま
います。

◆高尿酸血症を放置しない
 尿酸値は、健康診断の項目に含まれているのでチェックしてみてください。血液中の尿酸値が、
7㎎/dlを超えると、高尿酸血症と診断されます。
 高尿酸血症を放置すると、尿酸の固まり(尿酸塩)が関節や皮下組織に溜まって「痛風」にな
ったり、尿管に溜まって激痛をもたらす「尿路結石」の原因にもなります。それ以外にも尿酸の
固まりは、内臓を含めさまざまな部位に溜まり、重篤な合併症を引き起こす恐れがあります。
 疑いのある人は、医療機関を受診しましょう。医療機関では、問診のほか、鼻の奥を診察する
「鼻鏡検査」や、鼻水を調べる「鼻汁好酸球検査」、血液検査などによってアレルギー性鼻炎か
どうかを診断します。

◆ 高尿酸血症を予防するには
 尿酸値は6㎎/dl以下にコントロールすることが望ましく、そのためには生活習慣の改善が必
要です。とくに、多量の飲酒を習慣にしている方は注意してください。アルコールは、ATPと
呼ばれる物質の分解を進め、結果としてプリン体を増やします。また、アルコールの過剰摂取は
腎臓の機能低下を引き起こし、尿酸の排泄に悪影響を及ぼします。

◆ プリン体のほとんどは体内で作られる
 「プリン体カット」をセールスポイントにした商品があります。ですがプリン体は、食事や飲
み物から摂取する量より、体内で合成される量のほうが、ずっと多くなっています。
 アルコールの摂取量を控えてプリン体の過剰摂取を意識的に抑えることも大切ですが、それだ
けでは、不十分だと考えられます。

◆ 合併症を引き起こす前に
 30~40歳代男性の3割が高尿酸血症だとも言われています。また、尿酸値が10㎎/?を超える
と、痛風の発症率は尿酸値が6㎎/dl以下の方と比べて、60倍との調査もあります。
 まずは健康診断や尿検査を受けることで、ご自身の尿酸値を把握してください。尿酸値が7㎎
/dlを超えている方は、至急、かかりつけ医に相談するか、内科を受診するようにしましょう。
 高尿酸値血症を引き起こす原因には、体質も関係しています。生活習慣の改善だけでは尿酸値
が低くならない場合は、尿酸降下薬の服用による薬物療法が行なわれます。



生活ホットニュース ◆◆ 成人年齢が18歳に ◆◆


 4月から、成人年齢が18歳に引き下げられます。このことで混乱が生じないように、いくつか
注意が呼びかけられています。
 まず、喫煙や飲酒に関しては、これまでと同様20歳からになっています。これは、健康面の影
響や非行防止への配慮からです。また、競馬や競輪、競艇といった公営ギャンブルも20歳までは
できません。
 とくに重要なのは、契約に関する注意です。
 未成年者が何らかの契約を交わすには、親の同意が必要です。親の同意を得ずに未成年者が契
約をした場合には、民法の「未成年者取消権」によって、その契約を取り消すことができます。
 4月以降18歳になる方には、この法律による保護がなくなります。このため、新成人が内容を
よく考慮しないまま契約書にサインしてしまうことで、深刻な消費者トラブルに巻き込まれる危
険があります。とくに、彼らを狙っている悪徳業者が存在している点は、非常に気がかりです。
 18歳になったばかりであれば、収入を得る手段がない方がほとんどでしょう。消費者トラブル
に遭わないように契約に関する知識を身につけると同時に、契約の前に親や誰かに相談すること
が大切です。
 また消費者庁が設置している、消費者ホットライン「188(いやや)」を覚えておいてくだ
さい。困ったときは電話で相談することができます。

 
   
 健康情報誌「こんにちわ」令和4年4月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)