地域密着型特別養護老人ホームサテライト天竜です。

 こんにちは、地域密着型特別養護老人ホームサテライト天竜です。徐々に暑い日が増え、梅雨
も近づき、ジメジメと湿度の高い日が多くなってきましたが、紫陽花が咲くのもまた、楽しみな
時期となってきました。今回はサテライト天竜についてお話しさせて頂きます。

 サテライト天竜は、全室個室で、1人ずつのお部屋となっており、全部で29部屋あります。
ユニットと呼ばれる3つのグループに分かれており、約10人1グループとなっています。ユニッ
トでは、地域の方が住み慣れた環境で、ご家族やご隣人など馴れ親しみの方々に囲まれ、家に居
るような雰囲気の中で生活をすることができるよう、入浴・食事などの生活全般の介護サービス
を提供させていただいております。
 その他には、お花見・夏祭り・敬老会・クリスマス会などの全体の行事を行う以外にも、個別
で入所者の状態・希望に沿ったレクリエーションの提供も行っています。

 地域密着型特別養護老人ホームサテライト天竜の入所対象となる方は、浜松市に住所があり、
常時介護を必要とされる状況で、ご自宅での生活を続けることが困難な方となります。また、原
則要介護3~5の認定を受けられた方が対象となります。
 入所のご案内については申し込み順ではなく、入所を希望されている方のご家庭の状況や介護
度等、必要性や緊急性が高いと判断された方から入所のご案内をさせて頂いております。
 入所をご希望される場合は、施設の様子、雰囲気、料金等の説明について、随時対応いたしま
すので、まずはお気軽にお問い合わせください。

 ●お問合せ先●

 特別養護老人ホームサテライト天竜
 浜松市天竜区二俣町南鹿島5-1
 電話(053)922-2635
 担当:山葉慎一
 
            
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  
 喫煙が原因の90%
   COPD(慢性閉塞性肺疾患)
 
 咳や痰が続く、階段を昇るときに息切れがする―――こうした症状があって
 喫煙習慣のある(あった)中高年の方は、「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」を
 疑ってみる必要があります。
 

  
◆ 肺の仕組み
 
肺は、気管支と肺胞によってできています。気管支は、取り入れた空気から異物を取り除き、
痰に変えます。この痰を体外に排出するために咳がでます。
 異物が取り除かれた空気は、肺胞へ送られます。肺胞では、血液中の二酸化炭素と、取り入れ
た酸素を交換する作業が行なわれます。

◆COPDの原因は喫煙
 COPDは、長期に渡って有害物質を吸引することで、気管支や肺胞に炎症が起こり、やがて
肺の組織が破壊されてしまう病気です。
 この有害物質をどこから取り入れているかというと、そのほとんどがタバコです。COPDの
原因の90%以上が喫煙習慣によるものとなっています。
   
 ◆慢性気管支炎と肺気腫
  COPDには、慢性気管支炎と肺気腫という重大
 な病気が含まれています。慢性気管支炎は、気管支
 が慢性的に炎症を起こし、咳や痰が続く状態です。
 また、気管支が狭くなることで、息を吐きづらいと
 いう症状もみられます。
  肺気腫は、肺の組織(肺胞)が破壊され、肺にた
 まった空気を押し出せなくなる病気です。
 肺胞が壊れることで肺は弾力を失い、呼吸が困難に
 なります。

◆手遅れになる前に
 日本には約530万人以上のCOPDの患者さんがいるといわれています。肺は、一度破壊さ
れると元には戻らないという性質があります。このため早めに治療しないと、取り返しがつかな
くなるほど症状が悪化する恐れがあります。
 自覚症状のある方は、かかりつけ医に相談するか、禁煙外来を訪ねてください。

◆COPDの診断基準
 喫煙歴のある患者さんに次のような症状があれば、COPDが疑われます。
 ●40歳以上で10年以上の喫煙歴がある。
 ●坂道や階段で息が切れる。
 ●3週間以上続く咳や痰、ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音。
 さらに、呼吸機能検査機を使って、肺がどの程度機能しているかを調べます。
 大きく息を吸い込んで、最初の1秒間に息を吐いた時の肺気量を、できるだけ速く一気に最後
まで息を吐ききって得られる肺気量で割った数値が、70%以下だとCOPDと診断されます。

◆COPDの治療
 喫煙習慣がある方は、禁煙が治療の第一歩になります。治療では、気管支を拡げて呼吸を助け
る、薬物療法が行なわれます。こちらの薬は、吸入薬になっています。
 極めて重症の場合は、自宅に「酸素濃縮器」を設置し、機械によって鼻から酸素を供給します。
「酸素濃縮器」には、カートや背負って携帯できるタイプのものもあり、外出も可能です。
 破壊された肺は元には戻りませんが、治療を行なうことで症状を緩和し、COPDの進行を遅
らせることが期待できます。



生活ホットニュース ◆◆ 暑熱順化(しょねつじゅんか)◆◆

 熱中症は、発汗機能に異常をきたし、体温の急上昇や血液中の塩分を失なうことで起こります。
こうした状態になりにくくするために大切なのが、「暑熱順化」です。暑熱順化とは、暑さに身体を慣
らす生理的反応で、発汗機能を高めことを言います。
 暑熱順化された身体で特徴的なことは、サラサラの汗をかきやすくなることです。サラサラの汗は
蒸発しやすく、身体の熱を奪うので体温の急激な上昇が起こりにくくなります。
またサラサラの汗は、塩分を血液中に再吸収してから分泌する発汗の仕組みが正常に働いていて、
塩分のロスが抑えられていることを表しています。
 身体を暑熱順化するにはどうしたらよいでしょうか?エアコンがなかった時代の日本人は、梅雨の
蒸し暑さに身体を慣らすことで暑熱順化を生理的に準備して、夏の猛暑に備えていました。
 しかし、密閉された住宅が増えてきた現在、こうした暑熱順化の方法には多くの不快感がともない
ます。
 現在勧められている暑熱順化の具体的な方法は、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動によ
って発汗機能を高めることです。
 同時に、入浴や半身浴によって意識的して汗をかくことも有効とされています。
 (暑熱順化は一週間~10日でできます)。

 
   
 健康情報誌「こんにちわ」令和4年6月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)