こんにちは「介護老人保健施設あらたま」です

 本年も、はや半年が過ぎ、時の早さを感じるこの頃です。いよいよ夏本番を迎え、暑い日が続
くことが予想されます。熱中症には注意をして、楽しい夏を過ごしたいですね。
 今回は「介護老人保健施設あらたま」を紹介したいと思います。当施設は、浜松市浜北区宮口
ののどかな風景の中にあります。

≪介護老人保健施設ってどんなところ?≫
 介護老人保健施設は、「老健(ろうけん)」と略されることの多い施設です。介護を必要とす
る高齢者の自立を支援し、家庭への復帰を目指すために、医師による医学的管理の下、看護・介
護といったケアはもとより、リハビリテーションや栄養管理、食事・入浴などの日常生活まで伏
せて提供できる施設です。利用者一人一人の状態や目標に合わせたケアサービスを各専門スタッ
フが行い、夜間でも安心できる体制を整えています。

≪どんな人が利用できるの?≫
 介護老人保健施設(入所サービス)をご利用いただける方は、介護保険法による被保険者で要
介護認定を受けた方のうち、病状が安定していて入院治療の必要がない要介護度1~5の方でリ
ハビリテーションを必要とされる方です。

≪利用料金は?≫
 要介護度やお部屋のタイプ(個室・多床室)、また世帯の収入等によっても変わりますので、
詳しくは相談員へお気軽にご相談ください。

≪どんな職種の人が働いているの?≫
 老健の特徴として「医師が在籍している」があります。当施設の施設長でもある山崎昇医師は
浜松医科大学附属病院の学長まで務められた実績を持ち、心臓血管研究国際アカデミー特別功労
賞も受賞しています。その山崎医師が定期的な回診と必要時に適宜診察を行います。又、看護師
が24時間勤務していることも特徴の1つです。その他、理学療法士・作業療法士等のリハビリ専
門職による個別リハビリテーションの実施、介護福祉士・介護士による生活全般の介護、管理栄
養士による食事の管理といったサービスが受けられます。
又、介護支援専門員・相談員が各種のご相談に応じます。それぞれの専門職がチームとなってご
利用者様の生活を手助けさせていただきます。
 コロナ禍においてもよ十分な感染対策を行ったうえで、リハビリテーションを提供させてもら
い、ご利用者さんの身体機能の維持・向上を図っています。

≪お気軽にご相談ください≫
 介護老人保健施設あらたまでは、施設の見学や入所のご相談など随時対応いたします。
お気軽にご相談いただければと思います。

 ●お問合せ先●

 介護老人保健施設あらたま      ` 浜松市浜北区宮口3152番地
  電話:053-582-3211
  担当:生熊章人、市川枝里菜
 
            
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  
 肝細胞を破壊する
   三つの肝臓疾患
 
 肝臓は、肝細胞という1㎜の500分の1ほどの小さい細胞が無数に集まってできています。
 そして、これらの肝細胞の一つひとつが、2000種類以上ともいわれる酵素(物質を分解する
 ための分子)を使って、500種類以上の化学処理を行なっています。
 この肝細胞を破壊してしまうのが三つの肝臓疾患です。
 

  
◆ 肝臓を脅かす三つの疾患
 
肝臓の病気には大きくわけて、「肝炎」「肝硬変」「肝臓がん」の三つがあります。「肝炎」
は、肝細胞に炎症が起こっている状態です。原因としてもっとも多いのは、肝炎ウイルスの感染
です。
 肝炎によって多数の肝細胞が死滅すると、それらは硬い繊維組織に変わります。この状態が
「肝硬変」です。肝硬変になると肝臓の機能は著しく低下します。「肝臓がん」の多くは、肝硬
変から進行することで起こります。肝臓がん患者の約8割の方が、肝炎ウイルスにかかっている
という報告もあります。

◆ 健康診断で肝臓の状態を知る
 肝臓を守るには、肝硬変や肝臓がんになるまえの、肝炎の段階で対処することが大切です。
しかし、肝臓には痛みを発信する神経が臓器の表面にしかないため、内部の肝細胞が破壊されて
も自覚症状が起こりにくいといった特徴があります。
 健康診断や肝臓の検査が重要な理由はここにあります。
 健康診断を受けている方は、「ALT(GPT)」「AST(GOT)」といった項目を目に
されていると思います。
 これらは、肝細胞が破壊されると血液のなかに溢れだしてくる物質の名前です。数値が高いほ
ど肝細胞の破壊が進行していると考えられます。

◆ 無料で受けられる肝炎ウイルス検査
 重篤な肝臓疾患の原因のほとんどは、肝炎ウイルスの感染によるものです。肝炎ウイルスの感
染者は約200~250万人とされ、感染者の9割は40歳以上の方となっています。
 肝炎ウイルスに感染しているかどうかを知るには、「肝炎ウイルス検査」を受ける必要があり
ます。
 肝炎ウイルス検査は血液検査で、身体には負担が少ない検査です。この検査は、全国の保健所
や指定医療機関で、無料で受けることができます(地方によっては、検査費用の一部を負担する
場合もある)。
 肝炎ウイルスは、血液によって人から人への感染も起こるため、ご自身が知らないうちに感染
源となってしまうことも否定できません。
 ぜひ肝炎ウイルス検査を積極的に受けるようにしましょう。


◆ もう一つの肝臓疾患

 肝臓には物質の分解だけでなく、脂肪を蓄える役割があります。しかし、生活習慣や食生活に
よっては、肝細胞の働きを阻害するほど大量の脂肪が肝臓に溜まることがあります。脂肪が肝細
胞の30%以上に溜まった状態を「脂肪肝」と呼びます。
 脂肪肝の患者数は推定で約3000万人、成人の三人に一人の割合に達しているとされています。
脂肪肝が肝炎に進行するケースもあるので注意してください。この段階であれば、生活習慣によ
って状態を改善できます。



生活ホットニュース ◆◆ サル痘 ◆◆

 サル痘は、サル痘ウイルスによる感染症です。このウイルスは、1958年に発見され、1970年
にザイールで、人間の初めの感染が確認されました。それ以降、アフリカやアメリカの一部の州
で、感染者が出ました。おもな感染経路は、ウイルスを保有する動物(ネズミやリスなどのげっ
歯類)に噛まれることです。またこのウイルスは、接触・飛沫によって、人から人へも感染しま
す。サル痘の発症は、感染してから平均12日間の潜伏期間を経て、発熱、頭痛、リンパ節の腫れ、
筋肉痛などが起こります。発症から1~3日後には水庖(みずふくれ)が現われ、やがて全身に
広がります。水泡は、10日ほどでかさぶたになり、3週間程度で消えます。
 サル痘が発症しても、ほとんどのケースで自然軽快します。ただ、基礎疾患のある方や小児、
高齢者の方は、健康状態によって合併症を引き起こすことがあります。
 これまでサル痘は、流行地域が限られていました。しかし五月に感染がわかった人は、流行地
域への渡航歴がなく、感染動物との接触もありませんでした。このことは、市中感染を示唆して
います。とはいえ、サル痘が新型コロナのようなパンデミックを引き起こす恐れは、低いとされ
ています。

   
 健康情報誌「こんにちわ」令和4年7月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)