こんにちは「特別養護老人ホーム 多喜の園」です

 梅雨が明け暑さが厳しくなってまいりました。温度差が激しくイライラしたり落ち込んだり精
神的に不安定になりがちな時期でもありますが、程度なリフレッシュを取り入れるなどして、体
調管理に十分気を付けてお過ごしください。
 多喜の園では利用者様に快適にご利用していただくため様々なことに注意しながらサービスを
提供しております。その中でも利用者様の体調管理に関しては特に配慮しています。
 今回はそんな多喜の園についてご紹介させて頂きます。多喜の園では従来型(多床室)とユニ
ット型の2つのタイプのお部屋を選択することができます。多床室は1つの部屋を共同でお使い
頂き、定員は45床となっています。多くの人と触れ合い交流できる事が特徴です。ユニット型は
個室になっており、定員は30名です。1ユニット10名が3ユニットあり、各々のユニットに、
寛大な心や絆などを連想させる「空」「星」「虹」のネーミングがついております。ご自宅で使
用していたものを持ち込む事ができ、お食事はユニット内にある台所で盛り付けするなど、家庭
に近い雰囲気で生活できる事が特徴です。
 どちらのタイプのお部屋もゆったり生活することができ、クラブや余暇活動、季節ごとの行事
を取り入れ楽しく過ごして頂けるように工夫しております。
 これからの時期は熱中症に気をつけなければなりません。熱中症は周りの温度に体が対応でき
ず、体内の水分や塩分のバランスが崩れ体温の調整がうまくできない事などが原因で起きます。
ご年配の方は特に暑さの感覚が脆弱となり、喉の渇きも感じにくくなっています。多喜の園では、
居室内の気温管理を徹底し、飲水の促し、入所者の体調管理をこまめに観察し、熱中症対策に取
り組んでおります。
 多喜の園では利用者様が快適に過ごして頂けるよう日々努力しております。些細なことでも結
構です。少しでも気になる事がございましたら、お気軽にご連絡下さい。

 ●お問合せ先●

 特別養護老人ホーム 多喜の園      ` 浜松市浜北区中瀬3829番地の1
  電話:053-588-4115
  担当::戸本滋行
 
            
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  
 血尿が知らせる
   膀胱がん(ぼうこうがん)
 
 膀胱がんには、病気を知らせる目で見えるサインがあります。それが、血尿です。
 血尿が出たら、放置せずに泌尿器科を受診してください。
 

  
◆ 膀胱がんとは
 
膀胱は骨盤のなかにある袋状の臓器で、腎臓でつくられた尿を溜め、ある程度の量になったら
脳に指令を送り、体外に排出する働きをしています。
 膀胱がんは、膀胱にできるがんの総称です。膀胱がんにはいくつか種類がありますが、ほとん
どは、膀胱の内部の粘膜にできる「尿路上皮がん」となっています。
 年齢別にみた膀胱がんの罹患率は、男女とも60歳代から増加しています。男女別では、男性の
罹患率が女性の約4倍になっています。
 膀胱がんの発症リスクとしては、喫煙がもっとも大きな要因となっています。喫煙している人
は吸わない人に比べて4倍、過去に喫煙した人は2倍程度、膀胱がんになりやすいことが判明し
ています。
 そのほかには、ナフチルアミン、ベンジジン、アミノビフェニルといった化学物質との慢性的
な接触もリスクにあげられています。

◆ 膀胱がんの病期(ステージ)
 膀胱がん(尿路上皮がん)の病期(ステージ)は、大きく五つに
分けられています。
O期 膀胱の内側の組織に腫瘍ができている状態。
I期 がんが、膀胱の内側の粘膜の下の層まで浸潤している状態。
Ⅱ期 がんが、膀胱の筋肉の層に浸潤している状態。
Ⅲ期 がんが、膀胱から周囲の生殖器(前立腺、子宮、腔など)まで浸潤している状態。
Ⅳ期 がんが、膀胱から腹壁または骨盤壁まで浸潤し、リンパ節や体内のほかの部位へ転移して
   いる

ことがある状態。

 がんの治療効果を表す目安としてよく、「五年生存率」が使われます。
膀胱がんの場合、I期の段階で治療を始めれば5年生存率は約9割と高い割合になっています。
一方、Ⅳ期では2割程度と、大きく数字が落ちます。

◆ 血尿が出たら泌尿器科へ

 膀胱がんを早期発見するための重要な鍵があります。それは「血尿」です。
血尿には、目で見てわかるものと、顕微鏡検査をしなければわからないものがありますが、膀胱
がんでは、目で見てわかる血尿が多くなっています。
 血尿の原因は、膀胱がん以外にもさまざまあります。また、血尿は出たり出なかったりするこ
とや、膀胱がんによる血尿は、初期の段階では痛みをともなわないという特徴もあります。
 ただ放置していると、がんが進行してしまう恐れがあります。心あたりのある方は、早急に泌
尿器科で相談してください。

◆ 膀胱がんの治療法
 膀胱がんの治療には、次のようなものがあります。
 ●内視鏡による経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)
  尿道から手術用の内視鏡を入れ、高周波電気メスで膀胱にできた腫瘍を切除する手術。腫瘍
  の性質を 調べる検査もかねている。
 ●膀胱内注人療法
  膀胱内に、抗がん剤やBCG(がん細胞を攻撃する免疫の力を強める薬)を注入する治療。
 ●膀胱全摘除術
  転移しやすいタイプの膀胱がんの場合は、膀胱を取り除き、尿の出口を新たに作る尿路変更
  を行なう。


 ほかにも放射線治療や薬物療法などがあり、膀胱がんのステージや転移の有無などを考慮して、
治療法が選択されます。




生活ホットニュース ◆◆ ものもらいとはやり目 ◆◆

 目にできる疾患に、ものもらい(麦粒腫)とはやり目(流行性角結膜炎)があります。
ものもらいは、まぶたの汗腺や皮脂腺で細唐が増殖して化膿する病気です。一方のはやり目は、
アデノウイルスに感染することで、まぶたの裏側にある膜(結膜)に炎症が起こる病気です。
 この二つの病気は、ともにまぶたで起こるため、症状が似ています。
しかし、「細菌」と「ウイルス」と原因が異なるため、注意点が違ってきます。
 ものもらいは、他の人に移る心配はありません。抗生物質の点眼薬や内服薬、眼軟膏などの外
用薬を用いると、2~3日で症状は軽くなり、4~5日で完治するのが普通です。
 はやり目は、原因となるアデノウイルスの感染力がとても強いため、はやり目の方が使用した
タオルからでも感染することがあります。アデノウイルスに対する特効薬はないので、対症療法
が治療の中心になります。多くの場合、発症してから約1週間がピークで、2~3週間で症状が
改善されます。
 はやり目は、学校感染症の第3種に分類され、この病気と診断された子どもは、出席停止とな
ります。大人の方も他者に移さないよう、細心の注意をしなければなりません。
 まぶたにトラブルが起きたら、眼科を受診してください。まずは、ものもらいかはやり目かを
しっかり確認するようにしましょう。

   
 健康情報誌「こんにちわ」令和4年8月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)