こんにちわ。特別養護老人ホーム掛川福祉ノ郷です。

 まだまだ強い日差しに夏を感じる日々が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
新型コロナウイルスによる脅威が猛威を振るっており、掛川福祉ノ郷では利用されている皆様が
引き続き安心して生活していただけるよう、感染対策を継続して実施していきたいと考えており
ます。
 掛川福祉ノ郷では感染対策の一環として、例年実施していた敬老会や夏祭り等、施設全体で行
うイベントも、大半を中止もしくは外部からお客様を招くことなく縮小して開催する形をとり、
行っております。そのような中で、年末の餅つき大会に関しては、「冬の季節感あるイベント」
として、徐々に施設内でも浸透して参りました。一方で、冬同様夏真っ盛りのこの時期にも、
「暑さ・熱さがほとばしるような季節感を味わってもらいたい」との入所者様・職員の声が挙が
りました。そこで、冬の時と同様に密にならず、生活の場である各ユニットにお手製のお神輿と
4人の担ぎ手、笛子を1名用意する形で、1人1人の利用者様に祭りの雰囲気を楽しんで頂くこ
とができました。大きな掛け声に合わせて職員と一緒に掛け声を挙げる姿は、笑顔があふれ、
いつも以上に元気な表情を見る事ができました。冬の時と同様ショートステイのフロアーにもお
邪魔し、泊りに来ていた皆様にも楽しんでいただきました。また一つ恒例の行事として根付かせ
ていきたいと考えております。

 掛川福祉ノ郷では現在、新型コロナ対策の一環として、見学は一時的に中止しておりますが、
入所に関する相談・説明及び入所申込みは随時承っております。1日でも早く新型コロナウイル
スが終息することを願い、今後も利用者様・職員の健康増進に努めていきたいと思います。

 ●お問合せ先●

 特別養護老人ホーム 掛川福祉ノ郷
  掛川市上西郷7921番地の1
  TEL(0537)28-1211
  担当:鈴木俊彦
 
            
   
 
 
   
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   コレストロールと内臓脂肪
 
 コレストロールと内臓脂肪―――この言葉を聞くと、「身体に良くないもの」という
 イメージをもたれる方も多いと思います。
 実際のところはどうなのでしょうか?
 

  
◆ コレステロールはないほうがよい?
 
コレステロールは脂質のひとつで、細胞膜や胆汁酸、男性・女性ホルモンの材料になります。
一例をあげると、肌を健康に保つのもコレステロールの働きです。また、コレステロールが不足
すると細胞が弱くなるため、細菌感染症にも罹りやすくなります。
 コレステロールは、なくてもよいものではなく、とても重要な役割を担っています。ではなぜ、
コレステロールは悪者のように思われているのでしょうか?

◆ 善玉と悪玉?
 コレステロールには、LDLコレステロールとHDLコレステロールがあります。LDLコレ
ステロールは、肝臓で作ったコレステロールを、血管を通じて体中の細胞に運ぶ働きをしていま
す。
 一方のHDLコレステロールには、使いきれずに余ったコレステロールを回収して、肝臓に戻
す役割があります。このふたつのコレステロールが、バランスよく働いてれば問題はありません。
 しかし、回収しきれないほどLDLコレステロールが増えてしまうと、血管のなかに脂肪が溜
まって動脈硬化が起こります。
 このため、LDLは悪玉コレステロール、HDLは善玉コレステロールとも呼ばれています。
 


◎ポイント――LDLコレステロ-ルは運搬、HDLコレステロールには回収の役割がある。
LDLコレステロールが増えすぎると、回収できなかった脂肪が血管のなかに溜まり、動脈硬化
を引き起こす。


◆ 内臓脂肪は必要なもの?

 内臓脂肪もコレステロールと同様に、あまり健康には良くないイメージをもたれています。人
間の身体は、飲食によって摂取した栄養(糖や脂質など)を消費して維持されています。
 このとき消費しきれなかった栄養は、肝臓で「中性脂肪」に変換され、体内に蓄積されます。
こうした脂肪のうち、内臓のまわりについたものが内臓脂肪です。
 内臓脂肪のもっとも重要な役割は、栄養が不足しているときに内臓の働きを維持することです。
仮に(短期間)食事を摂れない状態になったとしても、内臓脂肪によって生命を守ることができ
ます。とても重要な役割を果たしている内臓脂肪ですが、なぜ健康に悪いとされているのでしょ
うか?ここにも、「増えすぎ」の問題が関係していました。

◆ 生理活性物質とは
 内臓脂肪は脂肪を蓄えるだけでなく、「生理活性物質」を分泌していることがわかってきまし
た。生理活性物質は、身体機能の調節にかかわる物質で、ごくわずかな量で作用する特徴があり
ます。内臓脂肪で分泌される生理活性物質は、血液中の脂質や糖質、血圧のコントロールに関係
しています。内臓脂肪が多くなると、生理活性物質の分泌が増えることでコントロールに異常を
きたし、結果的に血糖値や血圧の上昇を招きます。
 これらはすべて動脈硬化の原因となり、脳や心臓といった命に関わる臓器の疾患につながって
いきます。

◆ コレステロールのバランスが崩れる
 内臓脂肪とコレステロールの関係では、中性脂肪の問題も重大です。内臓脂肪が多い(あるい
は増加している)状態は、血液中の中性脂肪の増加を意味しています。
 中性脂肪とコレステロールの間には、中性脂肪が増えると、LDL(悪玉)コレステロールが
増加し、HDL(善玉)コレステロールが減少するという関係があります。

◎ポイント――内臓脂肪が多くなると運搬と回収のバランスが崩れ、余分なコレステロールが血
管内に残り、動脈硬化を引き起こす。


◆ 内臓脂肪の適正値
 一般的に、ウェスト周囲径で男性なら85㎝、女性なら90㎝以上だと内臓脂肪が蓄積している
とされています。これは、メタボリックシンドロームの診断基準のひとつでもあります。
 ウェスト周囲径がこの数値を超えている方は、内臓脂肪を減らすように生活習慣の改善に取り
組みましょう。
 メタボリックシンドロームに着目した特定健康診査(特定健診)と、特定保健指導を受けるこ
とも大切です。



生活ホットニュース ◆◆ ケンタウロス株 ◆◆

 新型コロナの感染拡大は、7月から第七波と呼ばれる状態に入りました。その原因となったの
が、オミクロン株の新たな変異種・BA50の存在です。
 BA5は、第六波を引き起こしたBA1やBA2に比べて、さらに高い感染力を持つ変異種で
した。BA5の感染力がなぜ高いのかというと、これまでのオミクロン株の感染でつくられた免
疫が効かない「免疫逃避」という性質が、より強くあったためです。
 さらに現在、BA2・75という新たな変異種が確認されています。このウイルスは、BA2
の変異種でありながら、BA5の特徴も兼ね備えていることから、半人半獣の想像上の生物にな
ぞらえて「ケンタウロス」の異名を持っています。
 変異しながら免疫を逃れる性質を高めている新型コロナウイルスですが、現在のところ、重症
化リスクに大きな変化は見られません。一方、重症化を防ぐのに、ワクチン接種は依然として有
効な手段となっています。
 3回目接種から5か月以上が経過した、60歳以上の方や18歳以上60歳未満で基礎疾患を有す
る方、重症化リスクが高いと医師が認める方には強く、そうでない高齢者にも4回目のワクチン
接種が勧められています。

   
 健康情報誌「こんにちわ」令和4年9月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)