安全運転管理者講習に参加しました。

 こんにちは、特別養護老人ホーム多喜の園です。1日1日と日を追うごとに夜の時間が長くな
り秋冬の訪れを肌に感じる季節となりました。感染症は予断を許さない状況が続いておりますが、
消毒や感染対策を徹底し、利用者様が安心してご利用いただける様、努めてまいります。

 特別養護老人ホーム多喜の園では、法令に基づき、毎年安全運転管理者講習を受講しています。
安全運転管理者とは、道路交通法に定められた、一定以上の台数の自動車を保有する事業所にお
いて、道路交通法の遵守や交通事故の防止を図るため、安全運転の指導を行う人のことです。
安全運転管理者には、自動車5台以上(乗車定員11名以上のものは1台以上)を使用している事
業所ごとに1人選任する安全運転管理者と、自動車20台以上を使用している事業所で、20台ご
とに1人選任する副安全運転管理者がおり、多喜の園では安全運転管理者のみ配置しています。

 令和4年4月より、改正道路交通法施行規則が順次施行され、事業所の「飲酒運転」根絶に向
けた取組が法律により強化されました。また今回、牧之原市の幼稚園で発生した、大変痛ましい
熱中症の事故に関する話も講習で取り上げられました。日常的に関わる利用者様の年代こそ異な
るものの、「送迎」という形で車両を運転する機会の多い当施設でも、他人事とはせず、確認業
務を怠らず、暖かい声かけを日々行えるよう、努めてまいりたいと思います。

 ●お問合せ先●

  特別養護老人ホーム多喜の園
   浜松市浜北区中瀬3829-1
   電話(053)588-4115
  
            
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  
 脂肪の消化を助ける
   胆嚢と胆管(たんのうとたんかん)
 
 胃や腸に比べて、胆嚢や胆管の健康に注意しているという方は少ないかと思われます。
 それでも「胆石」という病気は、気にされたことがあるのではないでしょうか。
 胆嚢と胆管――これらはどのようなものか、見ていきましょう。
 

  
◆ 胆嚢――胆汁を溜めておく臓器
 
胆嚢は、肝臓と十二指腸をつなぐ管の途中にあります。長さ10㎝・幅4㎝程度の大きさの臓器
で、洋梨のような形をしていて、袋状になっています。
 胆嚢はこの袋のなかに肝臓で作られた「胆汁」を溜めます。このとき、胆汁に含まれる水分を
吸い取って濃縮する働きもしています。
 ちなみに胆汁は、消化・吸収しやすいものに、脂肪を変化させる液体です。
 胃で消化された食物が十二指腸に届くと、その刺激で胆嚢は収縮し、十二指腸に胆汁を送りだ
します。そして十二指腸は、胆汁をはじめ、消化を助けるさまざまなものを消化物に混ぜ合わせ
て、栄養を吸収するための臓器・小腸に届けます。

◆ 胆管――胆汁が通る管
 胆管は、肝臓・胆嚢・十二指腸を結ぶ管で、この管を胆汁が通っていきます。長さは約10~
15㎝、太さは0.5~1㎝となっています。
 詳しく見ていくと胆管は、肝臓に張り巡らされた細い管(肝内胆管)が合流して、一本の太い
管(総肝菅)となるところから始まります。
    総肝管は、胆嚢とつながる胆嚢管との合流を境に、総胆管になります。
 そして、総胆管は原液が流れる卵管とともに、十二指腸の入口で
ある十二指腸乳頭へと接続します。

◆ 胆石――上腹部の激しい痛み
 胆汁の成分のなかには、コレステロールが含まれています。このコレステロールが結晶となり、石のような塊まりになったものが胆石です。
 年齢とともに胆石はできやすく、65歳以上だと約15%に見られます。
 
 胆石ができるもっとも多い部位は胆嚢ですが(胆嚢結石)、胆管にできることもあり、こちら
は部位によって総胆管結石や肝内結石などと呼ばれます。
 胆石が胆管を詰まらせると、みぞおちのあたりに激しい腹痛が起こります。この症状は、脂肪
分の多い食事を摂ったあとに起こりやすいことが特徴で、症状は何度も繰り返されます。

 大便の色にも注意をしてください。胆管が詰まると、胆汁の成分で大便の色に関係するビリル
ビンが正常に送られなくなり、灰色がかった便になります。
 また黄疸(皮膚や目が黄色くなったり、体が疼くなる)も、胆石が詰まっていることの重要な
サインとなっています。
 こうした異変があるときは、医療機関を受診して、かかりつけ医に相談しましょう。
 胆石が詰まった状態を放置していると急性胆嚢炎を発症する恐れがあります。急性胆嚢炎が起
こると胆嚢が腫れるだけでなく、病気の進行とともに胆嚢の壊死や、まわりの臓器と癒着を起こ
すこともあり、腹部の激痛はさらに厳しくなります。



生活ホットニュース ◆◆ インフルエンザ ◆◆

 新型コロナウイルスの感染者が増加するなか、インフルエンザの大規模な流行はこの2年ほど
まったく発生しませんでした。
 そうしたなか、オーストラリアでインフルエンザが大流行している、というニュースが大きく
報道されています。日本とオーストラリアでは季節が逆になります。これから冬(インフルエン
ザの流行期)に向かう日本でも、十分な注意が必要です。

 オーストラリアでもこの2年ほど、インフルエンザの流行レベルは低い状態でした。
 オーストラリア保健省の記録では昨年の1月から8月中旬までに確認された感染者は460人ほ
どで、亡くなった人はいませんでした。
 ところが、今年は同じ時期の集計で、インフルエンザの感染者は21万6000人余り、
死亡者数も273人となっています。この人数は、新型コロナ前のインフルエンザ流行時のピーク
を上回っています。

 こうした状況はオーストラリアにおいて、新型コロナの感染症対策が大幅に緩和されて以降に
起こりました。引き続き感染対策を徹底しながら、65歳以上の方や2歳未満の乳幼児、妊婦、基
礎疾患のある方はインフルエンザワクチンの接種が、とくに推奨されています。
 また新型コロナとインフルエンザワクチンは、同時に接種することも可能です。


   
 健康情報誌「こんにちわ」令和4年10月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)