特別養護老人ホーム掛川福祉ノ郷です。

 まだまだ肌寒い日々が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。新型コロナウイルスやイ
ンフルエンザといった脅威が続いていますが、掛川福祉ノ郷では利用されている皆様が引き続き
安心して生活していただけるよう、感染対策を継続して実施していきたいと考えております。

 掛川福祉ノ郷では感染対策の一環として、例年実施していた敬老会や夏祭り等、施設全体で行
うイベントも、大半を中止もしくは外部からお客様を招くことなく縮小して開催する形をとり、
行っております。
 そのような中で、恒例の年末の餅つき大会を、昨年、一昨年同様密にならず、生活の場である
各ユニットに餅つきの石臼と杵を「出張」する形で、1人1人の利用者様に餅つきを体験いただ
くことができました。
 大きな掛け声に合わせて職員と一緒に杵を振る姿は、笑顔があふれ、いつも以上に元気な表情
を見る事が出来ました。ショートステイのフロアーにもお邪魔し、泊りに来ていた皆様にも楽し
んでいただき、晩冬の施設での風物詩として定着しつつある状況です。

 掛川福祉ノ郷では現在、新型コロナ対策の一環として、見学は一時的に中止しておりますが、
入所に関する相談・説明及び入所申込みは随時承っております。
 1日でも早く新型コロナウイルスが終息することを願い、今後も利用者様・職員の健康増進に
努めていきたいと思います。

 【お問い合わせ】
   
特別養護老人ホーム 掛川福祉ノ郷
   掛川市上西郷7921番地の1
   TEL (0537)28-1211

        担当:鈴木俊彦
            
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  

 20代で発症することが多い
   潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)
 
 潰瘍性大腸炎は「指定難病」です。
 しかし、適切な治療を受ければ症状は改善し、症状が治まったあとも、
 しっかリコントロールすることで病気の進行を抑えることができます。

  
◆ 大腸に起こる慢性的な炎症
 
潰瘍性大腸炎は、大腸のもっとも内側の粘膜に慢性の炎症、ただれ(びらん)や潰瘍が生じる
病気です。
 病変は、直腸(肛門に近い部位)付近から起こり、重症化すると大腸全体にまで広がります。
 潰瘍性大腸炎のおもな症状としては、下痢、血便、腹痛です。下痢は一日に10回以上起こるこ
とがあり、血便は便器が赤く染まるほどになります。腹痛は、鈍い痛みや刺すような鋭い痛みが
起こります。
 下痢、血便、腹痛は、潰瘍性大腸炎の初期から見られます。こうしたことが起こったときは、
かかりつけ医に相談するか、内科、胃腸科、消化器科を受診しましょう。

◆ 大きく増えている患者数
 潰瘍性大腸炎の患者数は、調査によると18万人とされています。1975年の患者数は965人だ
ったので、大きく増加しています。
 潰瘍性大腸炎の発症者が多い年代は、20代となっています。ただ、小児から80歳以上の世代
まで、幅広い年代に発症者は見られます。
 男女の比率は1対1となっており、性別による違いはありません。

◆ 症状の改善と寛解を目指して
 睡潰瘍性大腸炎の発症原因は、わかっていません。免疫機能の異常、腸内細菌の関与、食生活、
遺伝といったことを中心に研究が進められていますが、決定的な答えは出ていないのが現状です。



 こうしたことから、病気の完治(完全に治すこと)は困難で、症状の改善や寛解(症状が落ち
着いて安定した状態)を目指して治療は進められていきます。
 潰瘍性大腸炎の治療では、腸の炎症を抑えるための薬物療法が行なわれます。
 【代表的な薬物療法】
  ●5-アミノサリチル酸(5-ASA)--軽症から中等症の患
   者に有効。飲み薬や直腸に直接投与して使用する。症状の改善
   効果が高い。
  ●副腎皮質ステロイド--中等症から重症の患者に有効。飲み薬
   や直腸に直接投与、あるいは注射によって使用する。強力に炎
   症を抑える効果がある。


◆ 医療費の助成が受けられる
 潰瘍性大腸炎は、「指定難病」となっており、医療費の助成が受けられます。完治は難しい病
気ですが、潰瘍性大腸炎の患者の生命予後は、そうでない方と同じです。
 とくに20代の方は、早期発見が大切になります。そして、治療によって症状が治まっても再発
を防止するために、定期的に医療機関を受診することが必要です。




生活ホットニュース ◆◆ 電子処方箋 ◆◆

 令和5年1月から、一部の医療機関・調剤薬局で、電子処方箋が利用できるようになりました。
 電子処方箋は、紙で発行されていた処方箋を電子化したものです。紙の処方箋では、他の医療
機関で処方された薬の確認は、問診やお薬手帳で行われてきました。
 電子処方箋は、複数の医療機関や調剤薬局をつなぐ安全な(オンライン)ネットワークで運用
されます。
 これにより、複数の医療機関や調剤薬局でお薬の情報がスムーズに共有され、診察や治療に生
かされます。同じ成分の薬の重複投与や、飲み合わせがよくない薬の服用をさらに防ぐことがで
きます。
 そのほかにも、在宅医療や遠隔地医療、オンライン診療などを受けている患者が、ご自宅の近
くでお薬を受け取れるようになること。災害や事故のときに、治療を担当する医師に正確にお薬
の情報が伝わることなどが、メリットとしてあげられています。
 電子処方箋の利用は、これまでの健康保険証でもできますが、マイナンバーカードの健康保険
証を使うとより便利になります。
 マイナンバーカードの健康保険証では、電子処方箋の情報は「マイナポータル」に反映されま
す。過去のお薬情報を確認するのが簡単になるだけでなく、医療費控除を受けるときにも活用で
きます。


   
 健康情報誌「こんにちわ」令和5年2月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)