こんにちは!遠江病院訪問介護事業所です。

 肌寒い日々が続く一方、少しづつ昼間の長さが感じられ、春の足音が聞こえてくるような季節
となりました。今年の冬は新型コロナウイルスのみならずインフルエンザの感染も耳にしますが、
皆様は体調変わらずお過ごしでしょうか。在宅を訪問する業務を取り扱う中、一層の感染対策・
体調管理に努めて参りたいと思います。
 
 さて、当事業所の紹介をさせていただきます。遠江病院は、強化型在宅療養支援病院であるた
め、在宅サービスに力を入れております。その中に私たちの事業所があり、現在職員2名、登録
ヘルパー4名で活動しています。
 訪問介護のサービス内容は、介護保険でおこなう身体介護や生活援助、保険外サービス(自費)
があります。
 身体介護では、身体に関わることの支援をおこなっております。内容としては、入浴介助、排
泄介助、食事介助、買い物同行などがあります。
 生活援助では、日常生活が安心して送れるよう調理、掃除、洗濯、買い物代行などのサービス
があります。介護保険に適用されない身体介護、生活援助の内容によっては保険外サービス(自
費)もおこなっております。自費のサービスの一例としては、一緒に洋服などのショッピングを
楽しむこともできます。詳しくは次の機会に説明させていただきます。

 支援をしていくうえで、ご利用者様の身体面での医療的なことや、わからないことは同法人内
の訪問看護ステーションあんしんと連携をとりながら、心身に合わせたケアをおこなえるよう努
力しております。私たちはご利用者様が住み慣れた家でいつまでも安心した生活を続けられるよ
う全力で取り組んでまいります。

 【お問い合わせ】
   
遠江病院訪問看護事業所
   浜松市浜北区中瀬3832-1
    TEL 053-588-1880
    FAX 053-588-4128
    担当:新木美幸
            
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  

 ほんとうは怖い病気・・・
   もやもや病(もやもやびょう)
 
 もやもや病という少し変わった名前を持つこの病気は、脳の血管に生じます。
 このため、脳梗塞や脳出血といった、命の危険にのある重篤な病気を引き起こす
 リスクになっています。
 もやもや病は、厚生労働省の指定難病でもあります。

  
◆ もやもやとした細い血管
 
もやもや病は、脳の動脈(内頚動脈)が細くなったり、詰まったりすることから始まる病気で
す。これによって、脳へ送られる血液が不足します。このとき、脳へ送られる血液の不足を補う
ために、複数の細い血管が発達します。この複数の細い血管が、煙のようにもやもやっと見える
ため、もやもや病と名付けられました。

◆ 10歳以下の子どもにも
 もやもや病の方の割合は、人口10万人あたり6~10人(一年間では0.5人)程度。患者の多い
年齢は、10歳以下と40歳前後です。
 もやもや病の発症の原因は分かっていません。ただ、もやもや病に関係するとされる遺伝子が
発見されています。また、もやもや病患者の10人に1人の割合で、近親に同じ病気をもつ方がい
るという報告もあります(とはいえ、必ず遺伝するといった病気ではありません)。


◆ 虚血発作と脳出血
 もやもや病によって生じる血管は、とても細く、脆いものとなっています。これによって脳に
深刻なダメージが起きるリスクが、ふたつあります。
 (1)脳の動脈の詰まりの進行や、もやもや病によって生じた血管では血液を十分に補えないこ
  とで起こる「虚血発作」。これは、顔面や手足のしびれや麻庫、言語障害、感覚障害といっ
  た形で現われます。
 (2)細くて脆い血管が破れて、「脳出血」を起こす。

 脳出血を起こすと、手足が動かせない(動かしにくい)といった後遺症が残ったり、生命に危
険が及ぶこともあります。

◆ もやもや病の早期発見
 もやもや病に限らず、脳のトラブルの初期段階では、「一過性脳虚血発作」や「けいれん発作」が
起こることがあります。
 一過性脳虚血発作は、一時的に虚血発作が起きたものの、脳の血流が回復し、(多くの場合、
数分から数十分で)発作が治まります。
 このとき大事なことは、発作が治まったからといって、そのまま放置しないことです。必ず、
医療機関を受診してください。こうした発作は、脳梗塞を発症したときにも起こります。すぐに
症状が治まらないときは、救急車を呼ぶようにしましょう。

◆ もやもや病の治療
 もやもや病の治療には、薬物療法と手術療法があります。薬物療法では、抗血小板剤(血液を
サラサラにする薬)を内服します。これにより、血液の流れを良くすることや血管が詰まるリス
クを減らすことが期待できます。
 手術療法としては、脳の血管に頭皮の血管をつないで血流の増加を目指す、直接的血行再建術。
脳や頭蓋骨を包んでいる膜などを脳の表面に密着して、血流の増加を目指す間接的血行再建術が
あります。




生活ホットニュース ◆◆ 起立性調節障害 ◆◆

 起立性調節障害は朝起きるときに、めまいや失神、動悸や息切れ、頭痛、腹痛などが起こる病
気です。この病気の原因は、「自律神経の働きが乱れることで脳へ送る血流が低下するため」と
考えられています。
 起立性調節障害は、小学校の高学年から中学生によく見られます。また、朝の時間帯に症状が
出やすいため、学校へ通うことに支障が起きて、不登校の原因になることも少なくありません。
 その一方、この病気は一般的にはあまり知られておらず、「朝起きられないのは、子どもの怠
惰によるもの」といった誤し解か生じがちです。
 子ども自身も、身体の不調の原因がわからないまま、学校へ行けない不安に苦しんでいるケー
スが見られます。朝起きられない、学校へ行けない、よく遅刻してしまう―――こうしたことが
頻繁にあるようでしたら、子どもを責めるのではなく、起立性調節障害を疑ってみることが大切
です。
 この病気は、小児科や循環器科で診断ができます。
 治療には、血圧を調整する薬が使用されます。同時に、生活習慣の改善や適度な運動を取り入
れることが重要です。ストレスが病気に影響している場合は、その対策も必要になります。


   
 健康情報誌「こんにちわ」令和5年3月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)