春の訪れを告げるひな人形を飾りました

 こんにちは、特別養護老人ホーム掛川福祉ノ郷です。1日1日と日を追うごとに暖かくなり、
昼間の長さが感じられる、穏やかな季節となりました。感染症対策との付き合いも長くなり、
少しずつですが緩和の空気が感じられるようになった中ですが、引き続き消毒や感染対策を徹底
し、利用者様が安心してご利用いただける様、努めてまいります。

 今回は、掛川福祉ノ郷にて毎年春を告げる時期に飾り付けを行っているひな人形を紹介したい
と思います。開設から間もなくご寄贈頂いた7段飾り・幅約150cm、高さが約195cmに及ぶ15人
フルセットの仕様で、たくさんの利用者様にお内裏様とお雛様を見上げながら、見学・撮影会に
参加して頂きました。利用者様の中にはひなまつりのお祝いをしてもらった、こんな楽しいこと
があったなどといったご自身の幼少期の頃の思い出だったり、男性の方でも娘のひなまつりはこ
うだった、孫にひな人形を買ったなど話に花が咲きました。

 施設の横の桜並木も見事な花を咲かせており、外観の塗りなおし工事も完了しました。
利用者様にも散歩や窓から見える風景から春の空気を感じてもらえるよう取り組んで参ります。

 【お問い合わせ】

   
特別養護老人ホーム 掛川福祉ノ郷
   掛川市上西郷7921番地の1
       TEL(0537)28-1211
         担当:鈴木俊彦

            
   
 
 
   
 メディカル プロファイリング  

 高齢世代を脳ませる
   脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)
 
 ◆歩き始めてしばらくすると、腰やお尻、太もも、ふくらはぎに痺れや痛みが起きる。
 ◆しかし、前かがみの姿勢や座って休息をとると楽になる。
 これは間欠性跛行と呼ばれる症状で、その原因として考えられるのが脊柱管狭窄症です。

  
◆ おもな原因は加齢
 
背骨のなかには、脊髄(中枢神経)が通るトンネルがあり、これを「脊柱管」と呼びます。加
齢によって、骨や周囲の組織が変形してしまうと、脊柱管が狭まる(狭窄)ことになります。
 これによって脊髄が圧迫され、輝れや痛みが起こります。これが、脊柱管狭窄症です。脊柱管
狭窄症は進行すると、下の図のような間欠性跛行が現われます。わずかな距離の歩行や数分立っ
ているだけでも痺れや痛みが生じるようになるだけでなく、安静にしていても症状がでることも
あります。
 さらに深刻なのは、膀胱や直腸の機能に影響が及び、排尿・排便障害を引き起こすリスクがあ
ることです。

 脊柱管狭窄症には、初期の段階で対処することが最善です。「加齢が原因なので仕方ない」と
放置することなく、間欠跛行の症状がある場合は、かかりつけ医、あるいは、整形外科の医師に
相談してください。

◆ 脊柱管狭窄症の検査
 脊柱管狭窄症かどうかは整形外科で、問診などの診察、画像検査などにより診断します。画像
検査としては、X線(レントゲン)検査、MRI検査、CT検査、脊髄造影検査などがあります。
これによって、背骨の状態を調べます。
 また、脊柱管狭窄症と症状が似ている病気――例えば、閉塞性動脈硬化症(動脈硬化などによ
り血液の流れが阻害され、下半身に痺れが起きる)などとの区別が必要なので、正確な診断が求
められます。



◆ 保存療法と手術療法
 治療は、基本的に、薬物療法を中心とした「保存療法」が行なわれます。薬物療法には、中枢
神経周辺の血流を改善する薬や、神経に直接働きかける薬を使用します。
 これらの薬物療法で痛みが改善されない場合は、神経のそばに居所麻酔やステロイド薬を注射
することで痛みを遮断する、「神経ブロック療法」が行なわれます。薬物療法に加えて、コルセ
ットの装着や温熱療法も有効です。

 保存療法では症状が改善されない方や、すでに神経の障害が進行している方、とくに排尿・排
便障害がある場合は、手術療法が検討されます。
 脊柱管狭窄症の手術療法で代表的なものは、「椎弓骨切り術」です。これは、神経を圧迫して
いる椎弓という骨を切除することで症状を改善します。

 ケースによっては、身体への負担が小さく入院期間の短い、内視鏡手術も行なわれています。
手術のあとに合併症がなければ、筋力の低下を防ぐために比較的早い段階からリハビリテーショ
ンが始められます。そして、退院後もリハビリテーションを継続することで、再発を防ぎます。




生活ホットニュース ◆◆ てまえどり ◆◆

 2022年の新語・流行語大賞に選ばれたなかに、「てまえどり」という言葉ありました。てまえ
どりは、食品ロスを減らす、という目的で始められた啓発運動です。日本フランチャイズチェー
ン協会、消費者庁、環境省、農林水産省によって行なわれています。
 スーパーやコンビニの棚には、賞味期限が近い商品が手前に並べられていますが、消費者心理
として、棚の奥の商品を購入するということがあります。
 そこで、「すぐに食べる商品は、棚の手前のものを選んで(取って)ください」という呼びか
けが、てまえどりという言葉とともに、されるようになりました。           ヽ
 これによって、賞味期限切れで破棄される食品を、少しでも減らせる可能性があります。

 日本では、(本来食べられるのに)破棄される食品が、年間522万トンに上っています。
これは、すべての日本人が、おにぎり1個を、毎日、食べることなく捨てている計算になるそう
です。ちなみに、世界で必要とされる食糧支援の量は、420万トンとされています。
 ところで、てまえどりの効果は、どの程度あるのでしょうか?確実なデータでお示しすること
はできませんが、多くの人がてまえどりを実践することで、「食品廃棄への意識変化」が起こる
ことが重要と、専門家は話しています。


   
 健康情報誌「こんにちわ」令和5年4月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)