こんにちは。「多喜の園居宅介護支援事業所」です。

 いよいよ夏の到来を迎えいかがお過ごしでしょうか。今回は、「居宅介護支援事業所」につい
てお話しをさせていただこうかと思います。
◇居宅介護支援とは?
 居宅介護支援とは、介護を必要とされる方が、可能な限りご自宅で自立した日常生活を送るこ
とができるよう、ケアマネージャー(介護支援専門員)が、ご利用者様及びご家族様の意向に沿
って、ご利用者様の心身の状況や置かれている環境に応じた介護サービス等を利用するための計
画(ケアプラン)を作成し、その計画に基づいて適切なサービスが提供されるよう、サービスを
提供する事業所や関係機関との連携・調整を行います。
◇対象者
 介護保険の認定を受け、要介護1以上の認定を受けた方が対象となります。※要支援1、2及
び事業対象者は地域包括支援センターから委託を受けて担当することも可能です。
◇サービス内容
①居宅サービス計画書(ケアプラン)の作成
 ケアマネージャーが、ご利用者様及びご家族様の意向や心身の状況・生活環境等を確認させて
 いただきます。そして、ご自宅で安心し生活を続けていくために、介護サービスや社会資源等
 とを繋げ支援していくための計画書(ケアプラン)を作成します。
②代行申請
 ご利用者様やご家族様の代わりに、要介護認定の申請や更新申請の手続きを行います。
③認定調査(認定調査員)
 市町村から委託を受け、各家庭を訪問し介護保険認定調査を行います。
◇利用料について
 利用料は介護保険にて全額支払われます。

 多喜の園居宅介護支援事業所では、担当させていただいているご利用者様が、ご自宅で自分ら
しく自立した日常生活を送れますように、ご利用者様ご家族様の声に真摯に向き合い、事業所の
中でケアマネージャー同士が相談し協力しながら業務に励んでおります。
 ご自宅で介護についてお悩みのことがあれば、お気軽にご相談下さい。

  【お問合せ先】
   多喜の園居宅介護支援事業所

     
   浜松市浜北区中瀬3829番地の1
   TEL 053-588-4000
   担当:若尾美香
            
   
   
 
   
 メディカル プロファイリング  
 
 聞こえづらいだけじゃない
    難聴(なんちょう)
 
  おおくの人を悩ませる難聴と、そのなかでもとくに多い「加齢性難聴」についてです。
  ●ポイント
   聞こえにくさを自覚したら、早期に耳鼻咽喉科を受診して相談しましょう。
 

  
◆ 耳のどこかが障害されると難聴に
 
音の波動は、耳(外耳)で集められます。この波動が鼓膜(中耳)を振動させ、耳小骨(内耳)
で増幅されます。そして蝸牛(内耳)で電気信号に変換され、脳に送られます。
 外耳、中耳、内耳のいずれかに障害が起こり、音が聞きづらい、あるいは音が聞こえないとい
った症状が「難聴」です。

◆ 難聴は3つに分類される
【伝音難聴】
 外耳や中耳に障害があって難聴になることを、伝音難聴といいます。外耳道炎(耳の穴に起こ
る炎症)や、急性中耳炎(中耳に起こる炎症)が代表的な病気です。これらの症状は一時的で、
薬物療法が行なわれます。ただ、漏出性中耳炎(耳に漏出液が溜まる)になると、手術療法が検
討されます。
  【感音難聴】
 内耳や神経、脳に障害が起きて難聴になることを、感音難聴といいます。加齢性難聴は感音難聴の代表的な病気で、蝸牛のなかにある有毛細胞が減少しているケースが多く見られます。有毛細胞は再生しないため治療が難しく、補聴器を使って聞こえを補う方法が取られます。加齢性難聴のほかにも、突発性難聴(突然音の聞こえが悪くなる)も感音難聴に分類されています。
【複合難聴】
 
伝音難聴と感音難聴が同時に起こっている状態です。

◆ シルバー世代を悩ませる加齢性難聴
 加齢性難聴は40代から始まりますが、60代になると聞こえづらさを自覚する人が増えてきま
す。65~74歳では3人に一人が、75歳以上では約半数の方が難聴に悩んでいるという報告もあ
ります。加齢性難聴の問題は、聞こえづらいというだけではありません。
 ●危険を伝える音の情報が得られず、交通事故のリスクに。
 ●バランス感覚の低下による、転倒のリスク。
 ●会話が聞き取れず、コミュニケーションが不足する。
 ●耳から得る情報が減り、脳への刺激が減少することで、認知症のリスクになる。

◆ 補聴器を早期に使用するメリット
 補聴器は、ある程度の年齢になって、聞こえが大きく低下してから使うものという認識が一般
的です。年齢的には、75歳以上で補聴器を使用している方は10%なのに対して、74歳以下では
1%未満となっています。
 しかし、日本聴覚医学会難聴対策委員会の基準に照らし合わせると、65歳を過ぎた方でも補聴
器を使用したほうがよいとされるケースが多く見られます。
 早期に補聴器を使用して聞こえの状態を維持することは、先述したリスクを減らすというメリ
ットがあります。
 聞こえづらさを感じたら、年のせいと放置せずに、耳鼻咽喉科を受診して相談してください。



生活ホットニュース ◆◆ ハイブリッド免疫 ◆◆

 新型コロナの感染法上の位置付けが、5類になってから初めての大規模な感染拡大が起こって
います。こうしたなか注目されているのが、「ハイブリッド免疫」です。
 ハイブリッド免疫は、新型コロナウイルスの感染と、ワクチンの接種の両方を経験すると得ら
れるとされています。専門家よると、ハイブリッド免疫を獲得した人は「桁外れに高いレベルの
抗体が、体内で産生される」そうです。
 その仕組みは研究途中ですが、自然免疫によってできる抗体と、ワクチンによるものの差異が
関係しているのではないかと考えられています。
 ハイブリッド免疫を保持している人は、そうでない人と比べて、重症化リスクが低いという研
究結果が出ています。さらにハイブリッド免疫を獲得している人は、より長い間、免疫力が保た
れることも明らかになりました。
 ただ、ハイブリッド免疫を獲得している人の割合は、日本では3~4割程度と言われています。
またハイブリッド免疫を保持していても、免疫力は時間の経過とともに低下していきます。
 こうしたことから、新型コロナウイルスの感染による重症化リスクが高い方(65歳以上の方や
基礎疾患のある方)には、定期的なワクチン接種が引き続き推奨されています。



   
 健康情報誌「こんにちわ」令和5年8月号より(資料提供:メディカル・ライフ教育出版)